ヴェネチア |
: リアルト橋(Ponte di Rialto) |
政治の中心地がサンマルコ広場なら、経済の中心地がリアトル橋周辺と言えます。ヴェネチアは『水の都』と言われるようにアドリア海の潟(ラグーナ)の上に100を超える大小の島からできており、そこに180近い運河(canal)が網の目のように張り巡らしている。その運河をつなぐ橋(ponte)はなんと400以上もあります。町の中心を流れるのが大運河(Canal grande)といい、全長が3kmあります。この大運河にかかる橋は、リアルト橋(1592年)・アッカデーミア橋(1854年)・スカルツィ橋(1932年)のたったの3つしかありません。
「白い巨像」と呼ばれているリアルト橋(Ponte di Rialto)は、大運河が蛇行して幅が狭まったところに白い大理石で出来た巨大な橋がゆったりとした姿を現している。まさに「橋のなかの橋」と言わんばかりです。この橋はもともと木製で写真(Carpaccio:Miracolo della Reliquia della Santa Croce)にあるように高いマストの帆船でも通れるように跳ね上げ式の橋でした。
しかし木製のため火災で炎上したり、群衆の重みで崩れたりして、現在の大理石の橋となりました。設計はアントニオ・ダ・ポンテによるもので1588年から1592年のわずか4年で橋を完成させました。橋の長さ48m、幅22m、中央の高さは7.5mあります。
橋の上はアーケードが作られておりおみやげなどを売るお店が並んでおり、ちょうどフィレンツェのポンテ・ヴェッキオ(Ponte Vecchio)に大変似ています。橋を渡ると果物や野菜の市場があり、さらに奥へ進むと魚市場(Pescheia)があり、アドリア海から新鮮な魚介類が1000年も前からここに運ばれています。さらに隣接するベッッカリエ広場(Campo Beccarie)があり、13世紀頃にはここは市営の屠殺場があったところですが今は肉屋や居酒屋など何件も店が並んでいます。
ヴェネチアでは「オンブラ(Ombra)」の習慣があり、食事前にバールや居酒屋に寄り、つまみを食べながら一杯の白ワイン(オンブラ)を飲む習慣があります。「オンブラ」はイタリア語で「影」の意味で、昔サンマルコ広場の鐘楼の下でワイン売りの屋台が出ていて、陽の動きとともに涼しい日陰(オンブラ)へ店を移動しながらワインを売っていたのが始まりだそうです。
イタリアについての常識問題にチャレンジして下さい! |
1. |
ヴェネチアの有名なオペラ座の名前は? |
2. |
ヴェネチア派の有名な画家の名前を二人以上挙げて下さい! |
3. |
オリーブオイルで最も良いとされているオリーブオイルを何と言うでしょうか? |
4. |
イタリアのコーヒーの銘柄を二つ以上挙げて下さい! |
5. |
パスタの種類を三つ以上挙げて下さい! |
バールでの会話
イタリア人はおめざのコーヒーで一日が始まり、夕食後にコーヒーで締めくくります。イタリア人は平均して一日に5・6杯
のコーヒーを飲みます。だからイタリアでは街角のあちこちにバールがあり、いつも人で賑わっています。そこは人が集まる社交場と言えるでしょう。さて観光客にとっても、ときにはバールに寄ってお茶したり、足を休めたりしたいものです。バールの基本的な利用は、カウンターで立って飲んだり食べたりします。勿論店内のテーブルや、オープンカフェのように外にテーブルが用意してあるところではそこに腰掛けてゆっくりすることが出来ます。普通は入り口近くのレジ(Cassa)で注文し会計を済ませます。そこでレシート(Scontrino)を受け取り、それをカウンターに持って行きもう一度注文します。もし値段表(Listino Prezzi)にカウンター(Banco)とテーブル席(tavolo)とあればカウンター料金を払えばいいです。
Un caffè, per favore!
ウン カッフェ ペル ファヴォーレ |
コーヒー一杯お願いします。 |
バールでは飲み物だけでなく、カウンターにはパニーノ(panino)とか菓子パン等(pasta)が列べてあります。
Mi dia questo panino, per favore!
ミ ディア クエスト パニーノ ペル ファヴォーレ |
このパニーノ下さい。 |
Che cosa c'è in questo panino/
ケ コーザ チェ イン クエスト パニーノ |
このパニーノには何が入っていますか。 |
テイクアウトしたいときは
Vorrei portare via un'acqua minerale.
ヴォレイ ポルターレ ヴィア ウナクア ミネラーレ |
ミネラルウォーターをテイクアウトしたいのですが。 |
テーブルに座って飲食する場合は、注文も支払いもテーブルでします。もちろん料金はカウンターで飲むより2倍から3倍しますので覚悟をしておく必要があります。
まず、ウエイター(cammeriere)を呼んで注文します。
Senta!(Scusi!) Cammeriere(signore)! Un cappuccino, per favore!
センタ(スクージ) カメリエーレ(シニョーレ) ウン カップチーノ ペル ファヴォーレ |
すみません! カップチーノお願いします。 |
代表的な飲み物
Caffè lungo
カッフェ・ルンゴ |
薄めのエスプレッソコーヒー |
Caffè macchiato(latte macchiato)
カッフェ/ラッテ・マッキアート |
ミルク入りコーヒー(コーヒー入りミルク) |
Caffè e latte
カッフェ・エ・ラッテ |
カフェオーレ |
Caffè con panna
カッフェ・コン・パンナ |
ホイップした生クリームをトッピングしたコーヒー |
Caffè corretto con grappa(cognac)
カッフェ・コッレット・コン・グラッパ |
グラッパ(コニャック)入りコーヒー |
Tè al limone(al latte)
テー・アル・リモーネ/ラッテ |
レモンティー(ミルクティー) |
Tè alla pesca
テー・アッラ・ペスカ |
桃のティー |
Aranciata
アランチャータ |
オレンジ・ジュース |
Spremuta di arancia
スプレムータ・ディ・アランチャ |
絞りたてのオレンジ・ジュース |
パニーノその他
Panino di spinacci e mozzarella
パニーノ・ディ・スピナッチ・エ・モッツァレッラ |
ほうれん草とモッツァレッラチーズのパニーノ |
Panino caprese
パニーノ・カプレーゼ |
トマトとモッツァレッラチーズのパニーノ |
Panino prosciutto
パニーノ・プロシュット |
スライスした生ハムだけのパニーノ |
Tramezzino
トゥラメッジーノ |
サンドイッチ |
ジェラテリーア(アイスクリーム屋)での会話
イタリアはアイスクリーム発祥の地ですので、是非町のジェラテリーアに立ち寄って美味しい本場のアイスクリームを楽しんでください。
バールと同じようにレジ(cassa)で希望のアイスクリームの代金を払い、レシートをもらいます。アイスクリームの並んでいるところへ行って、希望のアイスクリームを指で指すだけでいいです。そこで注文のとき是非知っておきたい単語が、コーン(cono)とカップ(coppa)そして大きさ、すなわち何種類のアイスクリームの味(gusto) です。
Un cono con 2(due) gusti, per favore!
ウン コーノ コン ドゥーエ グスティ ペル ファヴォーレ |
コーンで2種類のアイスクリームお願いします。 |
Una coppa con un gusto con panna, per favore!
ウーナ コッパ コン ウン グスト コン パンナ ペル ファヴォーレ |
カップで1種類のアイスクリームに生クリームを付けてください。 |
アイスクリームの種類はお店によって違います。クリーム系(gelati alla crema)とフルーツ系(gelati alla frutta)に分けられるようです。代表的なものを紹介しましょう。
Pistacchio
ピスタッキョ |
ナッツの女王と称されるピスタッチョ |
Cioccolato
チョッコラート |
チョコレート |
Nocciola
ノッチョラ |
ナッツの入ったアイスクリーム |
Zabaione
サッバイオーネ |
卵黄とマルサーラ酒で作るアイスクリーム |
Fragoline di bosco
フラゴリーネ ディ ボスコ |
野イチゴ |
ステップ2の答え
1. |
フェニーチェ劇場(Teatro La Fenice) この劇場は1774年に焼失したサン・ヴェネディット劇場跡に1792年、伝説の不死鳥(Fenice)にちなんで「フェニーチェ」と名付けられ再生しました。しかしその後1836年と1996年に火災で焼失し、現在の劇場は2003年12月に再建されたものです。作曲家ヴェルディと大変縁の深い劇場で、「リゴレット」「椿姫」などの初演がなされました。また映画監督ヴィスコンティの有名な「夏の嵐」はこの劇場から始まることでもよく知られています。 |
2. |
ベニーニ兄弟、カルパッチョ、ジョルジーネ、ティツィアーノ、ヴェロネーゼ、ティントレット、ティエポロ、グアルディ、カナレット等 |
3. |
エキストラ・バージン・オリーブ・オイル(Olio extra vergine d'Oliva)といわれているものです。オリーブの一番搾りで品質が良いものです。最近日本でも簡単に手に入ります。Bosco・Buitoni・Bertolli・Monini・De Ceccoなどはよく知られている銘柄です。
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4. |
イタリアで日常的に飲まれているコーヒーはエスプレッソコーヒーです。コーヒー専門店でエスプレッソ用に挽いてもらっても、焙煎が強いだけでイタリアで飲むコーヒーとは別物のように思います。やはりイタリアの輸入品を購入することをお勧めします。代表的なメーカーは、Lavatazza・Illy・Kimbo等があります。 |
5. |
パスタの種類はあまりにも多いので、こではイタリアレストランなどで出てくる代表的なものを紹介します。
スパゲッティ(spaghetti)・ペンネ(penne)・フェットゥッチーネ(fettucine)・カッペリーニ(capellini)・ファルファッレ(farfalle)・フジッリ(fusilli)・ニョッキ(gnocchi)・ラザーニェ(lasagne)・リングイーネ(linguine)・タリアテッレ(tagliatelle)・トルテリーニ(tortellini)・マッケローニ(maccheroni) |