文化講座
4月のテーマ 整えよう!"こころ・カラダ・環境" ~アロマ編・いまさら?でも、アロマの取扱い~
桜が間もなく満開となりそうですね。

とはいえ、『花冷え』と言われる寒の戻りもあり、まだまだ冷え込むことも多くありますが、体調を崩したりしてはいませんか?
新しい生活が始まり、環境が変わってなんだか眠れないということはありませんか?
3月号では、睡眠とアロマの関係についてお伝えしました。
今月は、アロマテラピーを始める前に気を付けておきたいことや精油の取扱いについてお伝えします。
アロマテラピーも随分と広まり、『いまさら?』と感じるかもしれませんが、取扱いなどをきちんと知っておくことが大切です。
安心して使うためにも、確認してみてください。
【アロマテラピーとは】
アロマテラピーとは、
と直訳される、ルネ=モーリス・ガットフォセによる造語です。
【精油とは】
植物の花・果皮・樹脂・根・種・樹脂などから抽出した天然の素材有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質
植物それぞれによって特有の機能と香りを持つ
○ 特徴
芳香性・揮発性・親油性
このほか、光や熱、酸素によって劣化する特性を持っています。
天然の素材だからと言って安全ではないことを知っておきましょう。
○ 天然の精油を選びましょう
○ 精油名・学名・原産地・抽出部位・抽出方法・生産年月日などもチェックしましょう

《ポプリ用や芳香剤などの合成香料の場合があります
ので注意してください》
質の良いものを選ぶためにも、お店での保管・管理状況もチェックしてください。
専門店で購入するのがおすすめです。
まずは、お店で確かめて、自分の好きな香りを見つけましょう。
どんな香りが好きですか?
【生活への取入れ方】
芳香浴がおすすめです。
○ アロマポット・ディフューザーを使って
○ コットンに精油を垂らして(お手入れの必要がなく、いろんな香りが楽しめます)
バスソルトを作って半身浴
○ 天然塩もお好きなものを選ぶと良いでしょう
足浴
○ 冷えていると感じた時に

【使用上の注意】
○ 原液を直接肌には使わない・精油を飲まない
○ 3歳以下の乳幼児へ使用しない
○ 妊産婦や持病がある方の使用は要注意
○ 肌に使用する前にはパッチテストを
○ 手についた場合は、石けんで洗ってください
○ 光毒性のあるベルガモット・レモン等の柑橘系の精油の取扱いには注意しましょう
【精油の取扱いなど】
○ 精油を使った後の器具のお手入れは、台所用中性洗剤などを使うか、
洗えないものや落ちない時は無水エタノールを使います
○ 精油は開封から1年、圧搾法によって抽出された精油は半年が使用期間です
○ 開封していなくても、生産年月日から概ね2年が使用期間と言われています
○ ビンの蓋を間違えないように精油名を記載します
開封年月日も併せて記載しましょう
○ 保管は、日の当たらない冷暗所で行います
それは、3月号でお伝えした精油の作用に関係しています。
合成のものは、精油ではありませんので、精油の特徴的な作用はありません。
注意しましょう。
また、同じ精油でも、植物が採取された年や地域によって香りや成分が異なります。
いろいろな精油の香りを試してみると、違いも分かってきますのでぜひ試してみてくださいね。
せっかくのリラックスタイムです。
より充実した時を過ごせるように気を付けましょう。
あなたにピッタリの精油が見つかると良いですね。
社団法人 日本快眠協会
理事長 今枝昌子
http://www.kaimin.or.jp