文化講座
3月のテーマ 整えよう!"こころ・カラダ・環境" ~アロマ編・睡眠とアロマの関係~
3月に入り、春の訪れを感じるようになりました。
まだ寒い日が続いていますので、体調を崩さないように気を付けてくださいね。

3月といえば、別れと出会いの季節でもあります。
卒業・退職・入学・就職・引越しなど、
これまでの生活から新しい生活へ・・・
期待と不安を抱え込んでいませんか?
ご自身だけでなく、家族の環境が変わることで知らず知らずのうちにこころとカラダが無理をしていることがあります。
ご自分の状態に気付くことが快眠への第一歩です。
ところで、少し前にテレビで紹介されてブームを巻き起こしたアロマ(精油)を覚えていますか?
鳥取大学の研究者が認知症予防のために開発したブレンド精油で、効果が実証されていることやアロマは生活に取入れやすいといったことから大反響となりました。
当時、ブレンドに使う精油の
・ローズマリー(カンファ―)
・レモン
・真正ラベンダー
・スイートオレンジ
は、アロマショップからあっという間になくなり、売り切れの状態が続きましたよね。
その後、精油を使い続けていますか?
そのまま残っていたりしませんか?
精油は天然のものなので、「何年もそのまま」というものは使用しないようにしてくださいね。
せっかく購入した精油も使わないままではもったいないです。
ご自宅の精油が使えるかどうか確認してみませんか?
それでは、精油を使って「こころ・カラダ・環境」を整えましょう!
まずは、精油がもたらす作用や効果、そして睡眠とどのようにつながるのかについてお伝えします。
【精油を取入れる経路】
精油をカラダに取入れる経路は3つあり、
鼻から脳内へ、肺や皮膚から血液を通して全身へと取入れられます。
【精油の特徴的な作用】
特徴的なものが、鼻から脳内へと取入れる精油の経路です。
嗅覚は、人間の五感の中でも特殊な感覚で、「原始的」「直接的」と言われる生理反応に直接結び付くとても重要な感覚です。
精油の芳香成分は、鼻腔から刺激となって入り、大脳辺縁系に伝わります。
そして、大脳辺縁系で古い記憶や本能行動と結び付き、視床下部へと伝わって身体に生理反応が現れます。
視床下部は、「脳の中の脳」と言われるほど重要な器官です。
そして、私たちの身体の恒常性(ホメオスタシス)を保つために、自律神経系や内分泌系(ホルモン調節)、そして免疫系を調節しています。
ここで重要なのは、
嗅覚からの刺激はダイレクトに大脳辺縁系に働きかけ、身体の生理反応に直結している
ということです。
大脳辺縁系は、本能的な機能を司り、快・不快を感じるところです。
だからこそ、本能的に必要な香りをいい香りと感じるのです。

つまり、いい香りとは、快の状態をもたらす自分のカラダにとって必要な成分でもあるのです。
自分にとって必要なものが満たされたらどうですか?
安心感・満足感などを得て、ほっとしませんか?
そしてリラックスできていると感じませんか?
このリラックスできていることが、協会が睡眠力を鍛えるうえで必要だと考える
「緩める」
ことにつながります。
こころとカラダがストレスフルな状態で、凝り固まったまま眠ったら・・・
翌朝、とてもぐっすり眠れたなんて言えないですよね。
毎日を健やかに過ごすために・・・
まずは、身近にあるものからリラックス効果を得られるように試してみましょう!

今夜もぐっすり眠れますように・・・
社団法人 日本快眠協会
理事長 今枝昌子
http://www.kaimin.or.jp