文化講座
豪傑のポーズ(ヴィーラバドラー・アーサナ)
ナマステー
10月10日は、東京オリンピック開催を記念する体育の日。オリンピック以来、積極的な治療として、適当な運動で心臓や血管のトレーニングが取り入れられるようになりました。
ひと昔前には、心臓病の人が駆け足を毎日するなど、実にとんでもないことであったようです。
近頃の研究では、心臓を養う血管は少し負荷をかけて使ってないとかえって細くなり、中を流れる血液の量が少なくなったり、心臓の血管を送り出す力が弱まっ
たりして、ちょっと余分な力を使っただけでもドキドキ息苦しくなったり、ふらついたりするようなことになってしまうことが知られてきました。
心筋梗塞のような重い心臓病を経験した人でも、上手に管理された運動は、再発を抑え、社会復帰のための有効な方法であることが認められるようになりました。
また軽度の高血圧に対しても、継続した運動が血圧の正常値維持に大変有効であることも実際例でも確かめられています。
運動といっても、若い人でも中高年の人でも、どんな運動でもよいというわけにはいきません。
その点、足心ヨーガは、若い人にも中高年の人にも実習していただける最高の運動法です。
足心ヨーガは、力まずやれて、身体中の大きな筋肉を繰り返し大きく動かす運動です。
最近は、エスカレーター・エレベーター・動く道路・・・に頼って、あまり歩かなくなり、下半身が弱っている人が多くなっています。
今月は体育の日もあり、下半身を強化して、腰の贅肉を落として腸の機能を調え、気力を充実させる「豪傑のポーズ(英雄のポーズとも呼んでいます)」を実習します。
--豪傑のポーズ(ヴィーラバドラー・アーサナ)--伸ばした足と、直角に曲げた足を土台にして、上体を色々に動かすのが特徴です。 |
<方法> |
1. | → | 2. |
(合掌) | 両足を腰幅の倍に開きます。 | |
「山のポーズ」で合掌します。 | 右足先は、進行方向に 左足先も、進行方向に少し向けます。 |
3-1. | → | 3-2. |
「鉾(ほこ)のポーズ」 | ||
右膝は直角に曲げ、合掌の手を上に高く伸ばし、顔はその手を見ます。 |
3-3. | → | 4. |
(甲伸ばす) | ||
慣れたら上体を反らしましょう。 | 苦しくなる前に[2]のポーズへ戻ります。 |
5. | → | 6. |
「槍(やり)のポーズ」 | (甲伸ばす) | |
右膝を直角に曲げ、右手を前方に、左手を後方に伸ばし、両腕を一直線にします。 | 苦しくなる前に[2]のポーズへ戻ります。 |
7. | → | 8. |
「剣(つるぎ)のポーズ」 | ||
右膝を直角に曲げ、その右足の上に上体をのせ、合掌の手を前方に伸ばし、重心を右足に移動して、膝を伸ばしていきます。 右足は床に平行になるようにして、バランスをとります。 |
苦しくなる前に[1]の「山のポーズ」へ戻ります。 |
◎反対の足も、同じように行ないます。 |
有効だからといって、急激に強いポーズを実習するのは危険です。胸痛・関節痛・頭痛・吐き気などが出る場合があります。 実習は、足心(プレ・ヨーガ)・クリヤーヨーガ・アーサナと段階を踏んで練習してください。もし実習中出た場合は、すぐやめていただき、リラックスしてください。 また、強すぎる日差しや、寒すぎる外気の中で、我慢して無理して実習するのもよくありません。 あくまで、自然に実習しましょう。 ではまた来月お会いしましょう。 ナマステー |