文化講座
肉だんごの菜の花蒸し

寒中の中にも、春の足音が少しづつ確実に聞かれる季節と迎えようとしています。 さて、「春の色は何色?」って聞かれたら、あなたはどのように答えますか? 心がウキウキとする、黄色と答える人が多いと聞きました。そう言えば、たんぽぽ、 ミモザ、レンギョウ、菜の花など、春の花には黄色が多いようにも感じられます。
そこで今日は、春の花=菜の花畑をイメージした中華風の蒸し物ご紹介することにしましょう。 肉だんごのまわりに、粒上のスイートコーンをはりつけ、色良い青菜の上にのせた蒸し物。 青菜は菜の花か、ほうれん草を使用します。
まだまだ寒い季節には、温かい蒸し物はだれからも喜ばれる一品。 その上食卓には、一足早い春の訪れさえ感じられる、今が旬のおしゃれレシピです。
ところでこのレシピは、中華料理の代表的な「飲茶(やむちゃ)=お茶を飲みながら 軽い食事をするときに食べるもの」のひとつ、肉だんごのもち米蒸しを応用して私が考案したもの。 本来は、肉だんごのまわりに、一晩水(食紅でうすく色をつける)に浸けてふやかした、 もち米をまぶして作ります。
色々なレシピを作り出すのが、料理研究家の仕事ですから、他の応用もついでに ご紹介しておきましょう。スイートコーンの代わりに、グリンピース・薄焼き卵を 細く切った錦糸卵・細切りのシューマイの皮などを使用し、夏の海、菊花、雪景色などに 仕立ててみて下さい。お料理上手と言われるコツは、皿の上に絵を描く心でと言われています。 ちょっとの工夫で、あなたも「お料理の芸術家」と呼ばれてしまうかも。
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