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旬のオリジナルクッキング

郷土料理研究家
栄中日文化センター提携 インターティアラ・お料理サロン 主宰
伊藤 華づ枝

肉だんごの菜の花蒸し

このページでは、「今まさにこれが話題・旬!」という食材をとりあげ、 大切なお客様や、家族の記念日などに作りたい、おしゃれレシピをご紹介しております。 第7回目は「肉だんごの菜の花蒸し」のご紹介です。

寒中の中にも、春の足音が少しづつ確実に聞かれる季節と迎えようとしています。 さて、「春の色は何色?」って聞かれたら、あなたはどのように答えますか? 心がウキウキとする、黄色と答える人が多いと聞きました。そう言えば、たんぽぽ、 ミモザ、レンギョウ、菜の花など、春の花には黄色が多いようにも感じられます。

そこで今日は、春の花=菜の花畑をイメージした中華風の蒸し物ご紹介することにしましょう。 肉だんごのまわりに、粒上のスイートコーンをはりつけ、色良い青菜の上にのせた蒸し物。 青菜は菜の花か、ほうれん草を使用します。

まだまだ寒い季節には、温かい蒸し物はだれからも喜ばれる一品。 その上食卓には、一足早い春の訪れさえ感じられる、今が旬のおしゃれレシピです。

ところでこのレシピは、中華料理の代表的な「飲茶(やむちゃ)=お茶を飲みながら 軽い食事をするときに食べるもの」のひとつ、肉だんごのもち米蒸しを応用して私が考案したもの。 本来は、肉だんごのまわりに、一晩水(食紅でうすく色をつける)に浸けてふやかした、 もち米をまぶして作ります。

色々なレシピを作り出すのが、料理研究家の仕事ですから、他の応用もついでに ご紹介しておきましょう。スイートコーンの代わりに、グリンピース・薄焼き卵を 細く切った錦糸卵・細切りのシューマイの皮などを使用し、夏の海、菊花、雪景色などに 仕立ててみて下さい。お料理上手と言われるコツは、皿の上に絵を描く心でと言われています。 ちょっとの工夫で、あなたも「お料理の芸術家」と呼ばれてしまうかも。

肉だんごの菜の花蒸し
<材料・4人分>
A 豚ひき肉 100g
鶏ひき肉 100g
生しいたけ
(みじん切り)
1カップ
ねぎ
(みじん切り)
7センチ
しょうが
(おろす)
1かけ
小さじ1/3
しょうゆ 大さじ1/2
こしょう 少々
かたくり粉 大さじ2
水(または酒) 大さじ2
スイートコーン
(ホール状・中)
1缶(2カップ)
かたくり粉 大さじ3
菜の花
(またはほうれん草)
300g
大さじ1~2
B 中華風だしの素 少々
小さじ1/3~1/2
1・1/2カップ
{ 辛子 少々
しょうゆ 少々

<栄養価計算数値>
エネルギー:277kcal
たんぱく質:14.3g
脂質:9.6g
塩分:2.1g
<作り方>
1. ボウルに(A)を混ぜ合わせて手でよく練り、16個に丸めます。
2. コーンの水よけをよくふいて、かたくり粉をまぶします。
3. (1)に(2)をまぶしつけます。
4. 油をぬった蒸し器のサナに(3)を並べ、強火で10~12分間蒸します。
5. 菜の花は1/2の長さに切って油で炒め、(B)を加えてサッと煮て、ザルに上げます。
6. 皿に(5)を敷き、(4)をのせます。お好みで、辛子じょうゆをつけて召し上がります。
※ひき肉はどちらか一方を使用しても良いでしょう。
 このように2種類を混ぜて使用すると、味が複雑になり、本格的になります。
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