文化講座
草もち

シャツの袖を折ってみようかと思うような、暖かさが感じられる季節。 今朝、家の近くの空き地で、柔らかな新芽のヨモギを見つけ、思わず手をのばして 摘み取りました。今日は、「草もち=よもぎもち」を作ってみようと、 幸せな気持ちになっています。
ヨモギは春の野草のひとつで、道端や荒れ地などいたるところに自生し、 特有の香りとほろ苦さを持っています。草もちの材料になることから、 ズバリ「もち草」とも呼ばれ、古くから邪気を払い、疫病を防ぐ野草とされ、 もちなどにされて食べられてきました。
栄養学的に見ても、カロチンが多い有色野菜で、鉄、カルシウムなどの無機質、 ビタミンCなどが多く、栄養価の高い野草です。
最近は、スーパーの野菜売り場にも、栽培されたものが並ぶようになりましたので、 あなたも一度、「草もち」作りにチャレンジしてみませんか?
華づ枝流「柔らかもち」のコツは、白玉粉を少し加えること。 「草もち」なんて、どこにでも売ってるじゃないのと言われそうですが、 手作りのものは、香りと柔らかさが断然違います。
この時期のヨモギは、寒さに耐えて蓄えてきた養分が、つやつやとした柔らかさ・ 香りとなって、地上へあふれ出てきたようなものなので、力強い生命力さえ感じられ、 元気をもらえそうな気がするのです。
手作りならではの「ほろ苦、幸せ体験」を、 是非あなたにも味わっていただきたいと願っています。
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