文化講座
第6回 韓国料理で温か気分
前シリーズでは、「心にゆとり」を生み出す、本物の味・最新の保存食レシピをご紹介しました。
シリーズ18回目の今シリーズでは、「憧れのもてなしレシピ」というテーマで、気軽に作れておしゃれなもてなしレシピ、盛り付けのコツ、器の選び方、テーブルセッティングなどをご紹介しております。
おもてなしのコツや、パーティーへ参加する際のマナーなども、併せてご紹介します。
第6回目の今月は、「韓国料理で温か気分」です。
新しい年を迎えました。
寒い季節には、心身ともに温まるテーブルセッティングと料理を楽しみましょう。
韓国料理のテーブルセッティング
今回は韓国の"宮廷料理"をテーマにしたテーブルコーディネートをご紹介します。
宮廷料理とはもともと李朝時代、王様が食べていた料理で、各地方から献上された最高の食材を使った料理です。
宮廷料理はお膳(テーブル)の脚が折れるほどの料理が並ぶと言われています。
★朝鮮人参→根を薬用として使用する
★トラジ→桔梗の根で韓国の山菜料理の代表的な材料
★干しナツメ→韓国では薬用や祭りの供え物として用いられる
★トッポッキ→韓国の餅で煮込んで食べる
《韓国食材》
テーブルコーディネートに、韓国の食材をセッティングしました。
これらの食材は薬膳料理にも使われ、身体を芯から温める効果があります。
伊藤華づ枝作 参鶏湯(サムゲタン)
参鶏湯用の食材
《青磁》
青磁とは青磁釉を施した透明感のある、青緑色の磁器のことです。
2016年11月ソウルの食器店にて
購入した青磁など
《韓国小物》
韓国人形と民芸家具は、ソウルで購入したものです。
韓国はテーブルクロスを敷く習慣が少ないので、今回は布団カバーをテーブルクロスとして使用しました。
《チマチョゴリ》
韓国の伝統的な民族衣装の一種です。
「チマ」はスカート、「チョゴリ」は上着を意味します。
チマチョゴリは華やかな色合いのものが多く、女性らしい装いになります。
2016年11月ソウルの雑貨店で韓国風エプロンを着た筆者
キムチを習っている筆者
≪韓国のもち菓子を使ったテーブルコーディネート≫
黄色・ピンク色・緑色のテーブルクロスとランチョンマットを重ねて、韓国らしい色合いを表現しました。

※ごま油が香る、韓国風牛肉のり巻き
材料 | 4本分 |
米 | 2カップ(400ml分) |
水 | 520ml |
酒 | 大さじ2 |
A | |
酢 | 50ml |
砂糖 | 大さじ2 |
塩 | 小さじ1 |
ごま油(お好みで) | 適量 |
B | |
卵 | 3コ |
かつおだし汁 | 大さじ3 |
砂糖・塩 | 各少々 |
牛肩ロース薄切り肉 | 200g |
C | |
酒 | 大さじ1 |
しょうゆ | 大さじ1 |
砂糖 | 小さじ1 |
ごま油 | 大さじ1 |
白いりごま | 大さじ1 |
ほうれん草(又はサンチュ) | 1袋(200g) |
焼きのり | 4枚 |
コチジャン | 大さじ2 |
紅しょうが(せん切り) | 50g |
ごま油 | 適宜 |
粗塩(又は岩塩) | 適宜 |
作り方
- 洗った米に分量の水と酒を入れ、1時間程浸水してから炊き上げ、10分間程蒸らします。
- 1.に混ぜ合わせておいた(A)の合わせ酢を打ち、手早く混ぜて冷まします。
- (B)を混ぜて卵焼きを作り、縦8本に切ります。
- 牛肉は細切りにして(C)で調味します。フライパンに油を熱し、牛肉を炒めてごまを加えます。ペーパータオルで汁気をおさえます。
- ほうれん草は塩(分量外)茹でし、水に取ってから水気を切ります。
- まきすの上に横長にのりを置き、すし飯を広げます(上部を1cm程あける)。中央部分にコチジャンを横一列に塗り、牛肉、紅しょうが、ほうれん草、卵焼きの順にのせ、巻きます。
- 6.にごま油を塗って粗塩を振り、フライパンで転がしながら乾かします。8等分にします。

※「ケラン」は鶏卵、「チム」は蒸すを意味する、韓国の茶碗蒸し
材料 | 直径16cm石鍋1コ分 |
A | |
かつおだし汁 | 500ml |
塩 | 小さじ1/5 |
しょうゆ | 2~3滴 |
ねぎ | 30g |
赤パプリカ | 1/4コ(40g) |
アミの塩辛 | 大さじ2(30g) |
卵 | 6コ |
作り方
- 石鍋に(A)を入れて煮立てます。
- ねぎとパプリカは粗みじん切りにし、一部は飾り用で残しておきます。アミの塩辛は包丁でたたきます。
- ボウルに卵を割りほぐし、2.を加えて混ぜ合わせます。
- 1.に3.を入れ、焦げないように長いスプーンを使って混ぜます(火加減は強火のままで)。全体にもったりとしてきたら弱火にし、残しておいたねぎとパプリカを散らしてフタをし、2分間火にかけて出来上がりです。