文化講座
第5回 テーブルセッティングを学びましょう~洋食~
前シリーズでは、「心にゆとり」を生み出す、本物の味・最新の保存食レシピをご紹介しました。
シリーズ18回目の今シリーズでは、「憧れのもてなしレシピ」というテーマで、気軽に作れておしゃれなもてなしレシピ、盛り付けのコツ、器の選び方、テーブルセッティングなどをご紹介しております。
おもてなしのコツや、パーティーへ参加する際のマナーなども、併せてご紹介します。
第5回目の今月は、「テーブルセッティングを学びましょう~洋食~」です。
今年も残り1ヵ月となりました。
12月はクリスマスや忘年会などで、人が集まる機会が多くなります。
料理を作って並べるだけでなく、テーブルセッティングをすることで、より"素敵なおもてなし"を演出できるでしょう。
決まりなどにとらわれず、季節の小物があるだけで、テーブルセッティングが楽しめます。
クリスマスのテーブルセッティング~洋食器編~
クリスマスとは、イエス・キリストの誕生を祝う日です。
日本でも冬のイベントとして定着しています。
≪クリスマスの定番カラーとその意味≫
グリーン⇒常緑樹の色で、永遠の命・神の永遠の愛
赤⇒イエス・キリストが流した血の色
白⇒聖母マリアの純潔、雪
金⇒祝福に駆けつけた東方人が贈った金
コーディネートする際には、たくさんの色を使うとまとまりがなくなります
基本となる色は2色くらいにすると良いでしょう
器やカトラリー(フォークなど)は普段使いのものでも、ツリーの形をしたキャンドル、サンタクロースや天使の小物を飾るだけで、クリスマスのテーブルセッティングに変身します。
ガラス食器を使用したクリスマスのテーブルセッティング
色に濃淡があるため、全体が引き締まって見えます。
松ぼっくりで作ったツリーや、サンタクロースの顔のキャンドルスタンドでクリスマスらしさを演出しています。
テーブルコーディネートに合わせた服装でおもてなしすると、お客様に喜ばれるでしょう!
おもてなしには、ゲストを楽しませる工夫が必要です
和食器を使用したクリスマスのテーブルセッティング
温かみのある和食器を使ったコーディネートは、寒い冬でも温かな気持ちになれることでしょう。
木のツリーやサンタクロース、雪だるまの小物は100円均一のもの。
現在は100円均一や雑貨屋などに、季節の小物が売られているので、活用すると良いでしょう。
テーブルコーディネートの手順
(1)テーブルを用意します
(2)アンダークロスを敷きます
(3)テーブルクロスを敷きます
(4)テーブルランナーを掛けます
(5)テーブルマット又は折敷などを置きます
(6)器、カトラリー、センターピース、花や季節の小物などをセッティングします
センターピースとフィギュア(置き物)について
テーブルコーディネートの世界では、おおむねキャンドルスタンド、花瓶と花、飾り鉢など、テーブルの真ん中に置く大きな装飾的なものをセンターピース、置き物や人形、香辛料入れなど、比較的小さなものをフィギュア(置き物)と呼んでいます。
その昔、ヨーロッパの王侯、貴族たちは、大きなテーブルで食事をする際に、テーブルの中央いっぱいにガラスや銀製・陶製の置き物(センターピース)を置き、その富を誇りました。
現代では、富の象徴というよりはむしろ、季節感や物語性の演出として使われます。
フィギュア(置き物)の紹介
食卓に物語を作るもの、お話の種(トーキンググッズ)とも言います。
テーブルの真中にそれがひとつあるだけで、そのテーブルに物語が生まれるもの、あるいは、ゲストとホスト側がその置き物で話のきっかけを作り、会話が始まるもの、それがフィギュアです。
塩・こしょう入れや名札立てなどの実用的なものから、陶人形や鳥の置き物のような装飾的なものまで、卓上の小さなデコレーション類をフィギュアと呼んで、「遊び心」のきっかけとなるものを指します。
塩・こしょう入れ・ロシアのマトリョーシカ・韓国の女性の置き物・ヨーロッパの卵形の置き物
雪だるまの置き物
イルミネーションのように光ります
その他のフィギュア
ガラス製のフィギュアもおしゃれなものがあり、テーブルの上の雰囲気作りにピッタリです。
行事や記念日を彩るものとしては、バレンタインデーや結婚記念日のハートの形をした置物、春を象徴する小鳥、夏の貝殻や秋の木の実・落ち葉などは定番でしょう。塩・コショウ入れや装飾的なシュガーポット、エッグスタンド、カードスタンドなども、フィギュアとしての役割を果たします。
街でのお買い物の折に、また旅行の土産として、ライフスタイルにあった小さな置物を買い求めて、それをフィギュアとして楽しむ。自分自身の小さな楽しみ、それがフィギュアなのかも知れません。
イタリアで購入した八百屋のおじさんと野菜をモチーフにしたキャンドル立て、スペインで購入したフラメンコ人形
スペイン料理(パエリア・アヒージョなど)と一緒にフラメンコ人形を置くと、イメージがぐっと高まります
チェロを弾いているガラスの置き物を使った音楽会をイメージしたテーブルセッティング

※フライパン1つで手軽に作ることが出来ます
材料 | 4人分 |
牛ロース肉(長方形・塊) | 500g |
A | |
黒こしょう | 少々 |
にんにく(すりおろし) | 1かけ(7g) |
玉ねぎ(すりおろし) | 1コ(200g) |
サラダ油 | 大さじ2 |
B | |
かつおだし汁 | 80ml |
しょうゆ | 80ml |
みりん | 大さじ2 |
酒 | 大さじ2 |
クレソン | 1束(15g) |
ベビーリーフ | 1袋 |
C | |
オリーブ油 | 大さじ1 |
イビサの塩(又は岩塩) | 小さじ1/4 |
白こしょう | 少々 |
レモンのスライス(搾る) | 1~2枚分 |
エディブルフラワー | 2~4輪 |
作り方
- 牛肉は1時間常温に置き、脂身を取ります。
- 1.に(A)をすりこみ、10分間置きます。
- フライパンに油を熱し、玉ねぎをぬぐい取った肉を入れてフタをし、中強火で肉を動かさずに2分間位焼き、裏返して2分間焼きつけます。
- 3.の余分な油を拭き取り、3.でぬぐい取った玉ねぎと(B)を入れてフタをし、煮立つまで強火で加熱します。沸騰したら中弱火にし、10~12分間蒸し焼きします(5~6分たったところで、肉を裏返します)。
- 4.の肉を取り出してアルミホイルで包み、10~15分間置いて肉汁を落ち着かせます。薄く切ります。
- 4.のタレはお好みの濃さまで軽く煮つめてソースを作ります。
- 器に5.のローストビーフを盛り、6.のソースをかけます。
- クレソンは軸の部分を2~3㎝長さに切ります。洗ってペーパータオルで水気を拭いたベビーリーフに混ぜ、(C)で和えます。
- 7.に8.を盛り、クレソンの葉の部分とエディブルフラワーを添えます。

※クスクスとは約1mmの小さな粒のパスタのこと
材料 | 4人分 |
クスクス | 1カップ(150g) |
熱湯 | 1カップ(200ml) |
ミニトマト | 6コ(70g) |
赤パプリカ | 1/8コ(30g) |
黄パプリカ | 1/8コ(30g) |
赤玉ねぎ | 1/8コ(40g) |
ミント | 4枝 |
枝豆(又はきゅうり) | 20さや分(70g) |
茹でタコ | 70g |
A | |
オリーブ油 | 大さじ3 |
塩 | 小さじ1/2 |
白こしょう | 少々 |
レモン汁 | 1/2コ分 |
純米酢 | 大さじ1 |
作り方
- ボウルにクスクスを入れ、熱湯を入れたらラップをして10分間蒸らします。
- ミニトマトは4等分します。パプリカは5mm角に切ります。赤玉ねぎは薄くスライスし、もむようにし水に晒します。ミントはちぎります。枝豆は茹でます。
- 茹でタコは小さめのそぎ切りにします。
- ボウルに(A)を混ぜ合わせ、2.と3.を入れます。
- 4.に冷めたクスクスを入れて和えます。
- 5.を器に盛ります。