愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

ハーブで快適な生活を

栄中日文化センター元講師
冨田 真由美
(2011年7月執筆終了)

ハーブの活用法⑰ 栽培 ハーブの用土

今月は卵の殻を利用したポマンダー(香り玉)をご紹介します。


暖かくなり、ようやくガーデニングの季節がやってきました。ハーブたちも元気にどんどん生長していきます。
でもどうですか? 去年よりちょっと元気がなくなってしまったハーブはないでしょうか?ハーブを育てていく上で一番大事なことは"土づくり"なのです。ちょっとひと手間かけるだけで丈夫なハーブが育ちます。
今回は、ハーブにふさわしい用土についてご紹介します。


用土の種類

赤玉土
赤土を乾燥させたもの。通気性、排水性、保水性に優れる。崩れやすいため、できるだけみじん(粒が崩れてできた粉末)が少ないものを選ぶ。大粒、中粒、小粒があるが、ハーブは中粒を使用する。

腐葉土
広葉樹の落葉を発酵分解させたもの。通気性、保水性に優れる。葉の大きな断片が残っているもの、すっぱい匂いがするものは、発酵分解が進んでいないので避ける。

バーミキュライト
蛭石(ひるいし)を高温処理し膨張させ人工用土。通気性、保水性に優れる。

 

基本の配合

通気性、排水性、保水性のバランスのよい、

赤玉土


腐葉土


7

:

3

の配合。

保水性重視の配合

赤玉土


腐葉土


バーミキュライト

6

:

3

:

1


市販のハーブの培養土

とてもお手軽に利用できる土です。ハーブの栽培用に何種類もの用土をバランスよく配合されています。メーカーによっては、配合内容比率が異なる場合がある。

ポイント

地中海沿岸地方で育ったハーブの多くは、弱アルカリ性の土を好みます。
 日本の土は酸性土なので、石灰を加えて弱アルカリ性にします。(このことを中和すると言います。)
 しかし加えすぎると生育が悪くなるので気をつけます。

赤玉土と腐葉土で土作りをしましょう!


土の構造

 

ハーブがよろこぶ土とは・・・次の5つの条件がそろえば元気に生長していきます。

① 土の中に十分に酸素が含まれていること。
② 土と粒と粒の間に隙間があること。ふかふかの土であること。(団粒構造の土と言います。)
③ 排水性(水はけ)があること。
④ 保水性(水もち)がよいこと。
⑤ 通気性(空気の通り)がすぐれていること。

ハーブの生育に適したよい土を作って、今年もガーデニングをお楽しみ下さい。

ハーブで快適な生活を
このページの一番上へ