文化講座
お酒の好きな人のための(肝臓にやさしい)レシピ
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拙著「亭主を早死にさせる家庭料理」では、夫を早死にさせたい人は、塩からいものや甘いものを食べさせ、コーヒーやタバコやお酒をジャンジャンすすめて、
終始チクチクといじめるなど、極度のストレスにさらすと良い(逆説ですよ)と書いております。これは、最近の勤労男性の多くが、まさに地を行くような生活
習慣ではないでしょうか。 中でも飲酒に関しては、かなりの危険地帯。日本人のアルコール飲料の消費量は、ここ30年ほどの間におよそ30倍にも増加しており、健康への不安材料とな りかねない勢いだからです。アルコールの摂り過ぎは、食事の内容が偏るだけでなく、エネルギーの摂り過ぎから肥満につながることが、生活習慣病の大きな誘 発原因となることが危険なのです。 さて、お酒を飲むほどに消費されるのがナイアシン。糖質、脂質、たんぱく質の代謝に不可欠な水溶性のビタミンで、ニコチン酸とも呼ばれるものです。たんぱ く質に含まれる必須アミノ酸のトリプトファンを原料に、体内でも合成される栄養素です。このナイアシンは、アルコールや二日酔いのもととなるアセトアルデ ヒドを分解する重要な役割を果たします。つまみもなしに深酒をする人は、ナイアシン不足に気をつけないと、「早死にする」結果となりかねません。基本の三 原則は①食べながらゆっくり飲む(魚や豆腐製品の入った、たんぱく質たっぷりの鍋物は野菜も摂れ、酒席には最もおすすめ)②適量を守る(日本酒なら1~2 合、ビールなら中瓶で1~2本)③毎日続けて飲まない お酒を「百薬の長」にするか、「気ちがい水」にするかは、正しい認識次第。パートナーから駆けつけ三杯をすすめられたら、あなたはちょっと用心する必要がありそうですよ。 |
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