文化講座
食あたりを予防するメニュー
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あじさいの花が美しい、「梅雨」の季節に入りました。「花を愛でて、雨の音を楽しむ季節」とは言っても、高温多湿になる日本の夏は体力が消耗しやすい季節
でもあります。その上、食べ物が腐敗しやすいこの時期、夏バテとあいまって「食あたり」をおこしやすくなってしまいます。 さて、こうした季節に威力を発揮するのが、伝統食「梅干し」です。昔から、「梅はその日の難逃れ」と言われ、1日に1コの梅干しを食べると、その日が元気 に過ごせると言われて愛されてきました。また、その昔、天皇が梅干しと昆布入りのお茶で病気を治したと伝えられていることからは、食品というより薬と考え られていたこともうかがえます。ほら、「梅干しを入れた弁当やおにぎりは腐らない」とも言いますよね。梅に含まれるクエン酸が、①腐敗菌の繁殖を防ぐ②腸 内の異常発酵を防いで腸の働きを整える③消化吸収を助け、食欲増進に働く④乳酸などの疲労素を分解して疲れをとる⑤皮膚細胞の働きを活発にし、老化を防止 する⑥口臭を抑えるなど、その効果はとどまることがないところから、「難逃れ」と言われてきたのですね。 そこで今月は、歯ごたえの良いタコと旬を迎えたミョウガ、新玉ネギなどを薄く切って氷水でパリッとさせ、ちぎった梅干しと香り高いゴマ油で風味をつけた、 さわやかな和風サラダをご紹介します。美しい彩りと、すっきりとした酸味、香り高いゴマ油が魅力のこのサラダ。梅干だけに「うめぇー、うめぇー」、「胃 (イー)腸(チョー)シ」と家族も大喜びしてくれることでしょう。 |
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