
このページは、郷土の特産品を使った、オシャレで楽しい家庭料理を紹介しております。今月は、「ノリ」を使った「てこね寿司のノリ地獄」です。
新年早々にいきなり、「地獄」とは何事だと、お叱りを頂戴しそうなレシピです。 たっぷり、どっぷりとノリを使っているので、あまりの風味の良さにまるで悪魔にとりつかれたように
「夢中」で食べてしまうからと、命名された「ノリ地獄」。 このびっくり名をつけたのは、私が教える料理教室の生徒です。
江戸時代の初期に、当時、湾に面していた浅草でとれた(ウソ~ッ)ノリを、すのこの上に紙状に流し込み、 天日で乾燥して作ったのが、始まりとされることから、干しノリのことを「浅草ノリ」と呼ぶようになりました。
ノリの採取は秋の終わりから春先までで、12月から新年にかけて採取乾燥したものを特に「新ノリ」と呼んで、その風味を愛でます。
愛知県漁業の「浅草ノリ」は、全国第5位の10億万枚(!)。ちなみに浅草のある東京都は、現在では全国10位にも入りません。
良質のたんぱく質やミネラル、ビタミンAやB1などが含まれますが、栄養というよりは、その色、艶、香りを楽しむ食品と言えましょう。
保存はフリーザーバッグに入れて、冷蔵庫へ。長期の場合は冷蔵庫へどうぞ。 今日は、新ノリをたっぷり混ぜ込んだ、てこね寿司をご紹介します。
風味豊かな香りとつやつやした黒が、新春の食卓を「粋」に仕上げて、「地獄」というより「極楽」満点のレシピとなりました。
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<材料・4~6人分>
米 |
3カップ |
水 |
3 1/2 |
酒 |
大さじ2 |
A |
米酢 |
1/3カップ |
砂糖 |
大さじ3~4 |
塩 |
小さじ1 1/3~ |
ブリ(刺し身用) |
350~400g |
B |
しょうゆ |
1/3カップ |
みりん |
大さじ3 |
砂糖 |
少々 |
しょうが
(薄切り) |
1かけ |
青じその葉
(先切り) |
20枚 |
C |
卵 |
4コ |
だし(または水) |
大さじ3~4 |
塩 |
少々 |
しょうゆ |
少々 |
梅酢しょうが
(塊) |
大1かけ |
ロースハム
(やや厚切り) |
4枚 |
イクラ
(しょうゆ漬け) |
大さじ3 |
かずのこ
(味付き) |
100g |
赤ピーマン |
適量 |
糸のり |
適量 |
<栄養価計算数値・1人分>
エネルギー:592kcal
たんぱく質:31.2g
脂質:17.9g
塩分:3.3g |
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<作り方>
1 |
米は洗って分量の水と酒につけ、1時間程おいて炊き、10分間蒸らします。 |
2 |
(1)に(A)の合わせ酢を手早くうち、人肌まで冷まします。 |
3 |
ブリは小角に切り、(B)につけ込みます。 |
4 |
(C)で卵巻きっを作って小角に切ります。 |
5 |
梅酢しょうがは小角または薄切りにし、ロースハムは型で抜きます。
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6 |
(2)に汁けをきった(3)を手早く混ぜ合わせて具を散らし、ロースハムの上にひし形に切った赤ピーマンを飾ります。
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7 |
食べる時に、糸のりをたっぷり散らします。 | | |