文化講座
フキと茹で卵の麻婆風(マーボー風)

「春は苦みと共にやって来る」とか申し、香り高い山菜類が豊富に出回る季節。 中でも「フキ」は、古くから「体内のアク抜き」をする薬草として親しまれて来ました。
愛知県内では、江戸時代の昔から栽培化され、今では全国の約80パーセントが出荷されています。 JA西知多管内(東海・知多市)の生産料はなんと全国1位! 一般的に、炊き合せ、佃煮、散らし寿司の彩りに使用するくらいで、中心的な料理に使いにくい 素材の上に、その独特の風味が苦手という人も多く、特に子供達には、「不人気」の野菜のよう です。
しかしながら、その栄養成分は誠に優れたものがあり、血圧を調整するカリウムや、腸ガンなど に効果的とされる食物繊維、ビタミンCも豊富で、現代人が求める「究極の野菜」。まさに「ス ジ」の通った野菜なのです。
シャキシャキ感を生かして、色を美しく仕上げるためには、「アク抜き」が重大ポイントです。 葉を切り落としてなべに入る長さに切り、多めの塩をふってまな板の上でこすりつけ(板ずり)、 たっぷりの熱湯で茹でて、冷水で芯まで冷やし、皮をむきます。
若い男性を対象とした料理教室でご紹介したら、「あまりに魅力的な味で、のめりこんでしまっ た」という人が続出の「麻婆豆腐」ならぬ「麻婆フキ」。
ふとした事から、「大嫌い」が「大好き」になるなんて、「男女」の仲のようだと、言う人もあ りました。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|