文化講座
アサリのジョン(韓国風お好み焼き)

私は生徒から「先生のような料理研究家は、いつもおいしいものを食べ歩けて、いいわね」と よく言われます。その通り。「研究」を御旗に掲げて、日本中はもちろん、海外へもしばしば足を運びます。
特に好きな素材が、魚介類です。「水ぬるむ季節」になると、断然おいしくなる貝類。 中でも「アサリ」は、貝類の中でもなじみが深く、最も普通に採れることから、「漁(あさ)る」が その名の由来とも、浅瀬で採れることから「浅利」と記されたとも言います。 早速、知多半島へ出かけることにしました。
愛知県の沿岸地域には干潟や浅場が多く、アサリが生育する条件に恵まれています。 こうしたこともあって、愛知のアサリ類の生産量は、平成8年から全国第1位となっています。
酒蒸し、みそ汁、ぬた、かき揚げ、佃煮、アサリ飯など、さまざまな料理がありますが、 どの場合も、くれぐれも火を通し過ぎないようにすることが大切と、地元の人から教わりました。 長時間加熱すると、身がしまって、肉質が固くなるからです。
ワインや酒を、下味や加熱時に使用することも、柔らかく仕上げるポイントとなるようです。
地元でとれたてのアサリを買い込んで来ましたので、 今夜は韓国風のお好み焼き=ジョン(チヂミとも言う)を作ることにしましょう。
以前に行った韓国で食べて、試作を重ねた結果、本場に近い味に仕上がったものです。
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