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平成14年

自然体験 | 組合員レポート

ジョンさんと森で遊ぼう! ファンフォーレスト(第14回)

平成14年9月23日(月・祝) 快晴

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森の縁を彩るススキやハギの花、地面からぽこぽこと顔を出すかわいらしいキノコ・・・すっかり秋化粧したファンフォーレストを涼やかな風がそよそよと吹き抜ける。澄みきった秋空のもと、13家族46名の参加者がツリークライミングにチャレンジした。

09:00~

受付&準備

9時前から続々と参加者の車が到着。ジョン・ギャスライトさんに「どうぞ、森を歩いてみてください」と声をかけられ、さっそく散策に出かける参加者家族。「いいところですねぇ。とっても気持ちがいい」。開会式に備えて、参加者の注目を浴びながら高いアカマツの木に登るジョンさん。「すご~い!」と参加者は目を見張る。

10:00~

開会式

ジョンさんがスタンバイしているアカマツの木を囲んで開会式。「ジョンさ~ん!」と呼ぶと、木の上から「ハ~イ!」という元気な声。「今日はいろんな視点で森を見てほしい。みんな仰向けに寝てくれますか?葉っぱや木の枝の形はどう見えますか?今度は木の上から森を見るから今の感じを覚えていてね」。そして、するすると降りてきたジョンさんをみんな拍手で迎える。ツリークライミングの歴史を語った後、ジョンさんが袋から取り出したのは、大きな大きなマツボックリ。わ~っと歓声があがる。「リスが食べたらこうなります」と次に取り出したのは、リスが食べた後の大きなマツボックリ、通称「エビフライ」(見た目がエビフライそっくり)。「日本にはこんなに大きなマツボックリの木はないけど、おちゃめな木がたくさんありますよ」

←地面に寝ころんで木を見上げる。木もれ日を浴びて「気持ちいい~!」。
←ジョンさんの愉快なトークに緊張もほぐれ、和やかな雰囲気に。
10:15~

木のものまねストレッチ

まずは、ヒノキのようにまっすぐまっすぐ上に伸びて、風にゆらゆら、台風でクネクネ・・・。「コナラの木はおちゃめ。あちこちに枝が張っていきます」というジョンさんの言葉に合わせ、自分なりのおちゃめなポーズをきめる参加者。ユニークな動きに笑顔がこぼれる。最後はドングリに。「ドングリは暖かく湿気があると、殻にヒビができて芽を出す。みんなも学校でたいへんなことがあると、殻をつくってしまうけど、そんなときやさしい言葉をかけられるとパカッと殻から飛び出せるよ」。小さなドングリから元気よくジャンプ!体も心もほぐれたストレッチタイムだった。

10:25~

午後のプログラムの講師紹介

ジョンさんが「ネイチャークラフト教室」の講師、栗谷本征二さんと、「ネイチ ャーゲーム教室」の講師、原令子さんを紹介。

10:30~

ツリークライミング

5つのグループに分かれて、自己紹介の後、これから登る木の下で記念撮影。今日の撮影時の合言葉は「ツリー!」。そして、これからお世話になる木にさわってごあいさつ。根っこを傷めないようにみんなで根元に落ち葉を敷き、登り方の説明を聞いたら、いよいよツリークライミング開始!ジョンさんはグループを回って、参加者をくすぐったり、「もうちょっとだよ」と励ましたり、ツーショットで記念撮影をしたり・・・。ロープにぶら下がり、ブランコを楽しむ小さな男の子。ツリーボート(ハンモック)を目指して黙々と登る女の子。「ペース落とさないと明日は筋肉痛になりそうだね」と笑いながらも、登り続けるお母さん。「こんないい気持ちってほかにないよ!」「楽しかった昔を思い出す」・・・子ども以上に、大人もノリノリ。隣のロープで登っていた大きな子が小さな子のセイフティーノットをつくるのを手伝ったり、先にツリーボートに到着した人が次の人を引っ張り上げたり、1つのグループが大家族のように和気あいあい。アッという間にもうお昼。降りてきて真っ黒になった軍手を見せる女の子の顔は自信に満ちていた。

←ファンフォーレストの木に笑顔の花が咲く。
←ジョンさんとツーショットで「ツリー!」。
←こんなことだって自由自在。
12:00~

昼食

森の中や日なたに家族ごとにシートを広げ、お弁当タイム。

12:30~

自由参加のネイチャーゲーム

みんなで円になって座り、円の真ん中に座った目隠し山賊に気づかれないように盗まれた宝物を取り返すネイチャーゲーム「いねむりおじさん」を楽しむ。山賊に気づかれると石にされてしまうので、音を立てないように、まずは忍び足の練習から。7歳の男の子も山賊に挑戦。次々に音や気配を感じてみんなを石に変えていく。ジョンさんも石にされてがっかり。みんなで「すご~い!」と拍手。「この森の中にも気配をひそめている動物がいっぱいいると思います。みんなも午後から気配をひそめて森に入りましょう。動物たちに会えるかもしれませんよ」と講師の原さん。

13:05~

枝にロープをかける実演

ジョンさんが取り出した秘密兵器は巨大パチンコ。ヒューンと飛び出したショットパウチ(砂や鉛の入った重り)&スローラインが枝にかかると「わぉ~」と歓声が。

13:15~

ツリークライミング

慣れた手つきですいすいと登り始める参加者。横を登っている家族と突っつきあったり、木をけって空中遊泳を楽しんだり、余裕しゃくしゃく。高所恐怖症のお母さんももうヘッチャラだ。1時間ほど集中して楽しんだ後、お世話になった木に「ありがとうございました」とあいさつしてツリークライミングは終了。

14:05~

自然体験プログラム

「ネイチャークラフト教室」と「ネイチャーゲーム教室」に分かれてプログラムスタート。


「ネイチャークラフト教室」

9人の参加者が「ホオズキのサマンサ」づくりに挑戦。ザル豆腐のザルの中につくるのは、ホオズキの顔にキリのさっか(乾燥した実)の耳、ヤシャブシの種の鼻、大豆の目・・・名付けて魔女の「サマンサ」。まずは、講師の栗谷本さんが道具の使い方と材料について説明。次に袋から取り出したものはユリのさっか。「ユリの花は、咲くときは下向きか横向きでしょ。でも、種ができると必ず上を向きます。どうしてかわかる?下を向いていると、種が自分の下にしか落ちないでしょ。上を向いていると風に乗って遠くまで飛んでいきます。そういうふうに種を見ると非常におもしろいですね。クラフトはそれがすべてではありません。森で材料を自分で探して、それをどう使うか考えることがおもしろい。そして、最小限、自分が楽しめるだけ採取するのが森のルールです」。栗谷本さんの森の楽しみ方の話の後、家族で協力しながら、クラフトづくりスタート。

←にこやかな顔、おもしろい顔、まじめな顔・・・個性がクラフトの表情に表れる。

「ネイチャーゲーム教室」

37人が参加し、まずは静かに森の中を散歩。1つ目のネイチャーゲームは「フィールドビンゴ」。「いいにおいのする葉」「木の芽」「両手で抱えられない木」などなど、カードの16個のマスに書かれたものを家族ごとに見つけてチェックしていく。木を両手で抱えてみて「とどかな~い。1つあったね」、ヒノキの葉のにおいをかいで「わ、いいにおいだ」。子どもたちは大ハッスル。次のネイチャーゲームは「わたしの木」。お父さんがこっそり選んだ1本の木に、目隠しした家族を連れていき、後でその木を当てるゲーム。手でじっくり触りながら、株の数、幹の感触、根の出っ張り具合を確かめる。コケのにおいをかいでみるお母さんも。最後に家族の木に名前を付けて発表。「木が3つに株立ちしていて、うちの娘たちと同じだから"3人娘"」「2つに分かれていたので"V木"」など力作ぞろい。「また家族の木に会いにこの森に来てください。この木が5年、10年と育っていくといいですね」と講師の原さん。

←「すごい、地面がフワフワしているね」。目隠しして森を歩くと他の感覚が敏感 になる。
15:15~

閉会式&記念撮影

「地球は大きな貯金箱。僕たちが生まれる前にきれいな川、空気、山・・・いっぱ い貯金をした。車使って空気を汚したりして貯金を使うだけだとなくなってしま うよ。今日は地球のすばらしさを感じたと思います。だから、今日から貯金しよ うか」とジョンさんが話すと、みんな「ハ~イ!」と元気に返事。また、この日 ちょうど9歳になった男の子にジョンさんからプレゼントが。みんなでハッピー バースデーの歌を歌ってお祝いした。

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