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自然体験

平成14年

自然体験 | 組合員レポート

夏休み 森のクラフト教室

岐阜県恵那市飯地町ファンフォーレストにて
平成14年8月4日(日)晴
参加者 19組62名
講師/ 氏福直樹さん(ネイチャークラフト「木人(こびと)工房」主宰)

 本日のメニュー
  • 森のアロマキャンドル&キャンドルスタンドづくり
  • 森のハーブキッチンプランターづくり
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

木陰に入るとひんやりとした空気に包まれるファンフォーレストは、連日の猛暑が嘘のような別天地。コナラのドングリの赤ちゃん、モミジの実の赤ちゃん......目を凝らせば、早くも秋の実りの準備が始まっている様子。そんな天然のクーラーさながらの木陰で、3組12名の参加者が自然の素材を使ったクラフトづくりを楽しんだ。

<午前>
09:55~

開会式

10:00~

森のアロマキャンドルづくりスタート

本日のメニュー1つ目は「森のアロマキャンドルづくり」。ほんのりやさしい色と香り。飾りは森で拾った木の実や葉っぱ。自分でみつけた素材を自分の好きなように飾って、世界でたった1つの自分だけのキャンドルをつくる。参加者は「つくることが好きなので」「子どもに工作を体験させたくて」と、それぞれにやる気十分。「森の思い出を封じ込めた、インテリアとしても楽しめるキャンドルです。材料は簡単に手に入るものばかりなので、覚えていって、家に帰ってからも自分なりのアイデアでいろいろつくってみてくださいね」と、講師の氏福さん。

初めに市販の白い洋ロウソクを鍋に入れて溶かし、その間に型の準備をする。キャンドルの型に使うのは紙コップ。芯(溶かした洋ロウソクの鍋から取り出して使用。たこ糸などをロウに浸して使用しても可)を、紙コップの中心にくるように置き、好きな色のクレヨンをほんの少しカッターで削って入れる。そこへ溶かしておいたロウを流し入れて、はしでかき混ぜる。クレヨンが溶けてそれぞれのコップにふわーっと、おいしそうなシャーベットカラーが現れる。「きれいー」と、かき混ぜるのに夢中の子どもたち。

水と氷を入れた器で紙コップを冷やし、表面に膜が張り始めたら、アップル、ローズ、ラベンダーなどのアロマオイルを数滴入れて再び混ぜる。表面が固まったら、上から水を注ぐ。こうすると全体が早く固まり、表面もきれいに仕上がるとか。固まるまでの間、飾り付け用の素材を探しに森の中へ。

←どんなキャンドルができるかな?
10:45~

自然の素材を集めに行こう

「じゃあ、ここでクイズを出します。(木の実を見せながら)これは何でしょう?」。素材探しの前に、氏福さんから突然の出題。素材を探しながら、答えも森の中で探すことに。少人数のせいか、参加者は自分たちのペースでゆったりと森を楽しみながら材料集め。葉っぱ、小枝、木の実、木の皮、木の根......地面に目を凝らして材料を集めていると、森の中の小さな小さな世界が見えてくる。そんな世界にいち早く反応するのは子どもたち。「あ、キノコ!」「虫がいるよ!」と、素材集めそっちのけで生きものに目を奪われている様子。ヤスデやキマワリ、クモ、カエルなどの生き物が見つかると、あっという間に子どもたちの輪ができる。おしまいには「キャンドルに虫をくっつけたい」という子どもも現れるほど。

そんな中「さっきの木の実はスギ?」と、氏福さんに耳打ちしてくる子どもたち。すっかり生き物に夢中かと思いきや、クイズの答えもちゃんと探していた。えらい。でも不正解。「答えはヒノキです。実を拾ったら、すぐその上の木を見るとわかるよ」と氏福さんに知恵を授かる子どもたち。

←森の生き物観察を楽しみながら、素材集め。「これ、なんだろう?」
←一人ひとりの創造力を引き出してくれる講師の氏福さん。
11:25~

ペットボトルでキッチンプランターづくり

キャンドルが固まるまでの間に、本日2つ目のメニュー「森のハーブキッチンプランターづくり」にとりかかる。「パセリやバジルといった、ほんの少しあると便利なハーブを植えて、キッチンにおしゃれに置けるプランターです」と、氏福さんからできあがりのイメージ見本を見せてもらう。一見、アジア雑貨のような個性的なプランターに、参加者の関心が集まる。

各自持参した500mlのペットボトルを、ふたをしたまま中心からカット。切り口を安全に(あとで触っても手などが切れないように)仕上げるため、ハンダゴテ風のペットボトルカッターで氏福さんにカットしてもらう。ペットボトルの上部は逆さまにして、土を入れて使うため、ふたに5カ所ほど水切り穴を開ける。参加者は、普段ほとんど使うことのない「キリ」を使い、慣れない手つきで穴を開けていく。残ったペットボトルの下部分は、水受け皿兼スタンドに。両面テープをペットボトルに張り、ジュートひもを巻き付けて固定していく。「園芸用のシュロひもやオイルコードのようなカラフルなものを使うと、またひと味違った印象になりますよ」と氏福さんからアドバイス。

←ペットボトルがこんな素敵なプランターに早変わり!
12:00~

昼食

家族ごとに木陰で昼食。


<午後>
13:00~

キャンドルの仕上げ&プランターづくりの続き

いよいよ、午後からはキャンドルとプランターの仕上げ。個性を発揮できる最も楽しい工程だ。まずはキャンドル。型からはずして、カッターで面取りをしたり、ティッシュペーパーでこすって表面をなめらかにする。そして、森で集めてきた自然素材をキャンドルのまわりにのりで仮留めし、溶かしたロウにくぐらせコーティング。「キャンドルはアイデア次第でいろんなタイプのものができます。クラッシュアイスを入れて空洞をつくることもできるし、固まりかけてからクレヨンを混ぜればマーブル模様にできます。ロウを貝がらに流し入れたり、芯の部分を小枝や葉っぱでつくってもかわいらしいキャンドルになりますよ」。氏福さんの言葉が、クラフトの楽しくて自由な世界へどんどん案内してくれる。最後にサクラの木の輪切りに釘を打ち付けてキャンドルスタンドも完成!

あとはプランターの仕上げ。ジュートひもを巻いた上から、グルーガン(熱でプラスチックを溶かしてつけるのり)で、アベマキのドングリや小枝などをくっつけていく。大人の作品は安定感やはがれにくさなどの実用性重視、対して子どもたちはロボット風や人面風など、想像力のなすがまま、といった作品が目立った。「子どもたちから学ぶことは多い。思いもよらない素材の使い方をするんですよね」と感心する氏福さん。

←キャンドルに葉っぱを飾って、最後の仕上げ。
←お父さんもプランターづくりに熱中!
15:05~

閉会式&記念撮影

「つくっているうちに、どんどんハマッてしまいました」「おもしろかったです!家でもやってみたい。子どもたちがすごく喜んでつくっていたので、それもうれしかったです」。普段ものづくりをする機会がなかなかないという参加者のお父さんたちの、満足気な顔が印象的だった。

← 「家族の個性が表れてるでしょ!」
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