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インターネット公開文化講座

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季節のおしゃれ料理を素敵にテーブルコーディネート

郷土料理研究家
栄中日文化センター提携 インターティアラ・お料理サロン 主宰
伊藤 華づ枝

日本の秋を満喫する夕べ  ~ぐい呑みを並べて秋の味覚を楽しむ~

今夜のおかずを酒の肴にして

★鰯の梅しそ天ぷら

「この季節には絶対これが食べた~い」「こんなおもてなしをしたい!」「ミニパーティーを開いて、みんなをアッと言わせたい」など、だれもが願うことではないでしょうか。 このページでは、季節のおしゃれ料理と手軽にできるテーブルコーディネートのコツを、アバイスしております。

第3回目は、秋の夜長を楽しむための「和」のコーディネートと、普段の料理を酒の肴として楽しめるよう工夫してご紹介したいと思います。



1. 季節感の演出
  夏 が過ぎ、目にも眩しい緑も装いを変え始める秋。実りの秋を象徴するハーベストカラー(ブラウン・オレンジ・クリームなど)は、心にも安らぎを与えると言わ れます。今回は写真のように鮮やかな彩りのちりめんをランナーとして用い、ナプキンも揃いの素材を用いて、全体として秋を感じさせる落ち着いたトーンでま とめてみました。照明も淡いトーンに落としてみましょう。ほの暗い灯りの下では鮮やかな色合いが引き立ち、さらにムードが増します。
   
2. 器の楽しみ~ぐい呑みの活用法~
  お 酒、特に日本酒をたしなむには欠かせないぐい呑み。様々な種類のぐい呑みをお酒を飲むだけでなく、上品に一口ずつ塩辛や前菜を盛って楽しんでみて下さい。 お盆やプレートにのせれば、改まった席のお膳に早変わりです。写真のように稲穂やもみじを添えると、より秋らしく効果的です。
   

3.

メニューを決めるポイント
  お 酒はお客様の好みや、料理との相性を考えて最低2~3種類は用意したいものです。もてなしをコーディネートする場合に大切なことは、お客様が雰囲気に浸 り、時を忘れるような空間をどのように演出するか、ということです。もてなす側が台所にこもるのでは、お客様に気を使わせてしまいます。あまり気を張らず に、「手馴れた料理で」というのが良いのではないでしょうか。味覚の秋は食材自身がおいしいものです。欲張らず、素材の持ち味を生かす調理法が鉄則です。 例えば秋の味覚を取り入れた、「きのこの土瓶蒸し」や、旬の素材を使った「鰯の梅じそ天ぷら」はお酒にぴったり。「栗入りかやくおこわ」などでしめくくっ てはいかがでしょうか。
   
このページを参考にしていただいて、深まりゆく秋を大いに楽しんでくださいね。
 
鰯の梅しそ天ぷら

いわし(中~大) 8尾
少々
青じその葉 8枚
味付けのり 8枚
梅干し(薄塩) 3~4コ

1コ
3/4カップ
小麦粉 1カップ
揚げ油 適宜
<作り方>
(1) いわしは頭を切り落として内臓を取り出し、きれいに洗ってキッチンペーパーなどで水けをふきとり、手開きにして酒で下味をつけます。
(2) (1)の上に青じその葉、のり、たたいた梅干しをのせ、くるくると巻いて妻楊枝で止めます。
(3) (2)に下小麦粉をつけ、(A)の天ぷら衣をつけて揚げます。
(4) 器に天紙を敷き、(3)を盛り付けます。
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