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季節のおしゃれ料理を素敵にテーブルコーディネート

郷土料理研究家
栄中日文化センター提携 インターティアラ・お料理サロン 主宰
伊藤 華づ枝

飲茶を囲む真紅のテーブル  ~大切な人と過ごす有意義な時間~

★杏仁わらびもち 「この季節には絶対これが食べた~い」「こんなおもてなしをしたい!」「ミニパーティーを開いて、みんなをアッと言わせたい」など、だれもが願うことではないでしょうか。
このページでは、季節のおしゃれ料理と手軽にできるテーブルコーディネートのコツを、アバイスしております。

第11回目は、家庭で簡単に楽しめる飲茶テーブルをご紹介しましょう。



みんな大好き「飲茶」の魅力
も うすっかりお馴染みになった飲茶(ヤムチャ)。この飲茶、もともと中国や香港で「お茶を飲みながら点心を食べる」という意味です。私達がおまんじゅうを食 べながら緑茶を飲んだり、コーヒーや紅茶を入れてケーキを食べることとよく似ていますね。それではここで点心について少しお話したいと思います。日本で点 心というと、餃子や焼売、春巻きなどを想像する人が多いのではないでしょうか。しかし本場では、もっと広い意味として使われています。中国料理は、大きく 分けると前菜・主菜・点心の3つに分けられ、点心とは餃子や焼売、春巻きなどに加えて、包子、麺類、ご飯類、餅、さらに団子や杏仁豆腐といったデザート類 も含まれているのです。また、点心には「心に点をつける」と書くところから、心に触れるもの、つまり思い出に残るものという意味もあると聞きました。様々 な点心をテーブルに並べ、大切な人とお茶を飲みながら有意義な時間を過ごすのが、飲茶の魅力と言えるようです。
 
家庭で楽しむ飲茶テーブル

今 月は、飲茶を囲むテーブルのご紹介です。まずはじめに、テーブルクロスは中国をイメージさせる赤を選びました。そして中央に黒のランナーをかけ、テーブル を引き締めます。次に龍の絵柄の皿(白・黒)を並べます。飲茶テーブルの必須アイテム「中華セイロ」(写真中央・左右)に餃子や焼売をのせましょう。この コーディネートに「中華セイロ」の存在は絶大です。センターピースの女性の置物(写真右奥)は香港に旅した折、指先や髪飾りの繊細さに一目惚れして思わず 買ってしまったもの。中国茶器(写真中央)や小物を飾ると、もうそこはまさに中国!私もチャイナドレスに着替えて、飲茶を楽しみたくなってきました。そし て最後に忘れてはいけないのが、デザートですね。これからの季節にピッタリの、中国の代表的デザート「杏仁豆腐」と日本の代表的なお菓子「わらびもち」を 掛け合わせた、私の自信作「杏仁わらびもち」(写真手前)をご紹介します。杏仁の香りとプルプルの食感がたまりませんよ。さあ皆様も、このコーディネート を参考にしていただいて、大切な人と一緒に心がふるえるような飲茶テーブルを楽しんでください。

 
杏仁わらびもち
<材料・4~6人分>
わらび粉 100g
砂糖 100g
700ml
生クリーム 100ml
コンデンスミルク 40g
アーモンドエッセンス 少々
B 200ml
砂糖 50g
季節のフルーツ 適宜
<作り方>
(1) わらび粉・砂糖をボールに入れ、(A)を序々に加えながら固まりをとり、砂糖を加えて一度漉します。
(2) なべに(1)を入れ、なべ底をすくうように煮ます。
(3) (2)がどろどろしてきたら粘りがでるまでよく練り、最後にアーモンドエッセンスを練り混ぜて火を止め、バットに入れて冷やし固めます。
(4) (B)を煮たて、粗熱を取ってアーモンドエッセンスを加え、冷ましてシロップ゚をつくります。
(5) 器にシロップを入れて(3)をスプーンですくうか切り分け、適当な大きさにきったフルーツを盛ります。
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