ウォーキングに出発!
<里山こもれびの道~ヒノキの林をたどる道>
里山の楽しみ方を教えてくれるマモさん、植物に詳しい水戸喜代香さん、地元の自然ならおまかせの東白川村の藤井茂樹さんとともに、こもれびの館を出発。まずは大きな葉っぱが落ちている木の下へ。ここで東白川ウォーキングの恒例「ポイントクイズ」の出題看板が。「みそをのせて焼いたり、すしを包むこの大きな葉っぱの名前は?」。これには「『ホ』ではじまる葉っぱだよね」と快調な滑り出し。
クイズを解いたら、里山自然林の中へ。白川の源流である小さな沢をわたり、村の人と動物がともに使っているという狭くて急な山道へ。笹をかき分けながら紅葉のトンネルを抜けていく。マツ・コナラ・シロモジ・タカノツメ・マルバノキなど、色とりどりの落ち葉が積もってふかふか。「これは何の葉っぱ?」「この木の実は?」と、参加者の好奇心をそそる自然の不思議がいっぱい。
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←林の中を歩くのって初めて。いい気持ち! |
しばらく行くと林の中にこもれびが。ともすれば見過ごしがちなこんな風景も「見てください。林の中はこもれびが本当に美しいでしょう?」と、マモさんがスポットをあてる。根元に大きなコブのあるリョウブの木の前では「人間で言うと、カルシウム結晶のようなもの。生長するときにダメージを受けたんですね。でもさわると御利益がありそうな形ですよね(笑)」と、ユニークな解説で自然との距離を近づけてくれるマモさん。御利益と聞きコブをなではじめる参加者。その後も、スギは湿った土地、ヒノキは乾いた土地を好むこと、木にキノコが生えているのは枯れている目印など、木にまつわる話を聞きながら進む。驚いたのは、藤井さんが通学路として毎日通っていたという林の奥に続く道。そこはまさに「けものみち」。「すごい!」「本当に?」。藤井さんに尊敬のまなざしが集まった。
<山々を見晴らす道>
ヒノキの林を抜けると、青空が目の前に広がる一般道へ。「秋の里山は、少し何かを考えながら歩くのにぴったり。わび・さびがあって、思考が豊かになるんです」と、吉澤さん。紅葉を楽しみながら、右へ左へくねくね曲がったり坂を上ったり下りたり。決してまっすぐにならないこのコースは吉澤さん曰く「学校でおこられたことも忘れちゃう道」。だからこそ里山の道は「心の洗濯になる」のだと。
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←紅葉がきれい~。 |
大きな栗の木の前にさしかかると、栗の木を見るのが初めてという男の子が、吉澤さんからイガのむき方を教わってご満悦。ほかの子どもたちや、お父さんお母さんも集まって栗談義。残念ながら栗の実はリスに先を越されたよう。
坂道を上りきったところで、1,000m級の山々を一望できる高台が。「本当に素晴らしい里山の景観。第1級品です」と吉澤さんが絶賛。ここでは2問目のポイントクイズ。「右手に見える手掛岩山(てかけいわやま)に伝わる伝説は?」の問いに参加者一同 「???」。しかし、ヒントをもらって「ホッ」。
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←わぁ~、山栗のイガがいっぱい! |
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←コースの随所に、吉澤さんが絶賛する里山の景観が。 |
<休憩>
中間地点で休憩中、頭上を2羽のカワセミが!
<小さな谷沿いの道~どんぐりの小径>
今度は坂を下って小さな谷沿いの道へ。「白川が注いでいる川の名は?」「このあたりの農家の屋根、昔はどんな材料だった?」と、次々待ち受けるポイントクイズ。「農家の屋根の素材は、さっきから栗の木に夢中な子どもたちに聞くとわかりますよ」と吉澤さんの大ヒントにみんな「うふふふ」。
しばらく、小さな谷沿いに歩く。雑木が多いこのあたりは、参加者の歩みもゆるやかに。枝にヒトデのような小さな赤い花の咲く木を見つけた参加者に、水戸さんが「マルバノキと言って中津川から飛騨にかけて分布する木です。ハート形の葉っぱが真っ赤に紅葉してきれいですね」と解説すると「葉っぱは紅葉しているのに、花が咲いているんですね」と不思議そう。丸木の橋がかかっているところでは「ちょっと渡ってみない?」とマモさんが子どもたちを誘って。思い思いに道草をしながら歩く、これぞ里山の楽しみ方。先頭集団が見えなくたって平気平気。その頃、地元に詳しい藤井さんは茶畑や加舎尾(かしゃお)の集落を抜ける道で、茶の刈り方や民家の構造などを解説。地元の暮らしぶりがうかがえる解説に、参加者も熱心に耳を傾けていた。
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←「おっとっと」。親も子も、丸木の橋を渡って道草。 |
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←茶畑や集落では、地元案内人の藤井さんが地元の人ならでは の解説を。 |
竹を揺らして、サワサワという音を楽しみながら竹林を抜け、再び茶畑のある丘へ。ここでのポイントクイズは「お茶の花の植物分類は?」という難題。しかし「お茶を飲むと口からツバキが出るよね?」と、マモさんお得意のダジャレヒントが飛び出して 「わかった!」。
子どもたちに大人気の烏骨鶏とパンダウサギのミニ動物園に到着。しばらく遊んで、こもれびの里に続く「どんぐりの小径」へ。ここでは最後のポイントクイズ。木材に関連した展示模型の前に「この実物大の模型は、何のために使ったものでしょう」と、東濃ヒノキの産地東白川村らしく、林業にちなんだ出題。解説看板をよーく読んでみると......「あっ、答え発見!」
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← 川で野生のクレソンを見つけたよ! |
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