組合員サービス
自然体験
自然体験
平成14年6月30日(日)くもりときどき雨
食と自然を学んでみよう!
繁殖期を迎えたウグイスたちのさえずりが、林間に響きわたる東白川村。この時期、ササユリに続いて野山に彩りを添えるのは、オカトラノオの白い花。朝露にぬれた草の陰には、ゴマダラカミキリやハンミョウもお出迎え。そんな自然をたっぷり味わう本日のイベントには、9組33名の参加者が集った。
開会式では「今日は、みなさんの隊の隊長と思って気軽に『鉄ちゃん』と呼んでくださいね」と案内人の鉄崎さんが気さくにあいさつ。午後、昆虫解説をしてくれる岡田さんからは「今日は天気がもてば、きっといろいろな昆虫に出会えますよ」と早くも期待が膨らむメッセージも。
講師 | / | 東白川村の方々 |
講師 | / | 岡田正哉さん(東海昆虫保存会理事) 水戸喜代香さん(インタープリター) |
12:20~ | そーっと、林の中へ入っていこう午後からは、いよいよ参加者の多くが楽しみにしていた自然観察会。子どもたちはタモや虫かごを手に準備万端。 昆虫のことならなんでも知っている岡田さん、植物に詳しい水戸さん、「いろんな実を試食するのが得意」という鉄崎さんの3人とともに、いざ林の中へ。 早くも「岡田せんせーい、これなあに?」と子どもたちが見つけたのは「キマワリ」。「人間が近づくと、木のまわりをまわりながら逃げるんですよ」と岡田さん。その後も「ゴマダラカミキリ」や「マメコガネ」など次々と発見し、なかなか前に進めない参加者たち。一方「鉄崎さん、ちょっとこれ食べてみてください」と水戸さんが手にしたのは「スノキ」。「すっぱー!」と愉快なリアクションの鉄崎さん。「これは葉も実もすっぱくて、昔はおやつがわりによく食べたんですよ」という水戸さんの解説を聞いて、参加者の手が次々と葉っぱにのびる。 その時「うわー」「きゃー」「岡田せんせーい」と、前列で叫び声が。急いで走っていくと、親指ほどの太さに緑色の長い毛がフサフサと生えた巨大なケムシ!しかし、驚いたことにそれをニコニコしながら手にのせる岡田さん。「これは『クスサン』といって、クリやクスの木によくいます。触っても大丈夫ですよ、ほら」。差し出されたクスサンをおそるおそる触る子どもたち。どうしても触れないお母さんたち。「本来、釣りのテグスは、これのはきだす糸を使ったんですよ」。ペパーミントグリーンの巨大なクスサンに参加者全員驚きの一場面だった。
そのほか、ハチがつくった虫コブ、成虫のまま越冬するツチイナゴ、コクワガタ、ナガメ、ヤマトシジミやベニシジミなども発見。オオオバボタルという、人間の目には見えない光を出すというホタルなどにも出会い、大人は童心に帰った様子。鉄崎さんはコウゾ、ナツハゼ、フジなどの実の試食に果敢に挑戦!残念ながらコウゾとフジの実は「まっずーい」と大ハズレ。でもヤマグワのような「おいしーい」実にも出会えた。年配の参加者からは「懐かしいねえ。子どもの頃よく食べたわー」の声。
|
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
14:00~ | 手打ちうどんと白川茶で一服自然観察会のあとは、藤井さんが手打ちしてくれたうどんと白川茶で、おやつタイム。かぼちゃとヨモギを練り込んだ変わりうどんが大好評。
|
||||||
14:30~ | 自然観察会を振り返って鉄崎さんの司会で、観察会で見たもののおさらい。最後にカブトムシの幼虫や成虫をおみやげにもらい、子どもたちは大喜び。 |
||||||
14:50~ | 記念撮影1日を終えた参加者は「童心に帰りました。子どもたちより楽しんだかも」「自分たちだけではなかなか入れない山の中に入れたし、いろいろ勉強になった」と満足顔。食と自然を大いに学んだ体験となったようだ。 |