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平成14年

自然体験 | 組合員レポート

ジョンさんと森で遊ぼう!ファンフォーレスト(第16回)

平成14年11月16日(土) 快晴

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オレンジ色から深紅へ見事なグラデーションのカエデ、黄金色のコナラ、レモンイエ ローのシロモジ......まさに最高の輝きを放つ今年最後のファンフォーレスト。ひんや り透き通った初冬の空気を吸いながら、7家族24名が思う存分、森を体感した。

09:20~

受付&準備

「さむ~い」と言いながら車から降りてくる参加者。受付をすませると、さっそくクライミングサドル(ハーネス)を装着する。そこへジョン・ギャスライトさんが登場。子どもたちのハーネスを持ち、片手で軽々と持ち上げるジョンさん。子どもたちはニッコニコ!

09:40~

開会式&木のものまねストレッチ

日の当たるところでみんな輪になって開会式。寒いのでさっそくストレッチ開始。 「いろんな木のものまねをしてみよう」ということで、まずはヒノキになってまっすぐまっすぐ上に伸びる。風が吹くとゆらゆら、台風でクネクネ......。「ジョンさん、 おなか見えるよ!」と男の子に指摘され、あわてて隠すジョンさん。みんな爆笑。次はコナラになって、手をあちこちに伸ばし手首をヒラヒラ。「コナラはお茶目。みんなでお茶目なポーズをとろう」ということで、一斉にお茶目なポーズで決まり!今度はドングリになって「パカ~ン!」と殻を割り、ジャンプ!最後は縄文杉。相撲取りのようにどっしどっしと根を張り、隣の人と向き合って手を合わせて「どすこい、どすこい」。なごやかな雰囲気に、体も心も温まってきたようだ。「世界中にはいろんな木があります。今日はいいもの持ってきたよ」と、ジョンさんが取り出したのは世 界一大きなマツボックリ。「これは高い木のマツボックリ。風で他の木の種が飛ばされてきてここに入る。それが根本に落ちて、生えてくる。高い木だから他の植物に支えてもらわないと倒れてしまうんだよ。自然の中にはいろんなやさしさがある。今日は木と友達になって家族で森のこといっぱい話そうね」

←あちこちに枝を伸ばすお茶目なコナラになって風に揺れ、クネクネ!
10:00~

ツリークライミング

4つのグループに分かれて、まずは自己紹介。そして、これから登る木にも手を当ててあいさつした後、根を踏みつけて傷めないようにと、落ち葉を集め根元にまいてクッションに。ジョンさんは各グループを回って一緒に記念撮影。「今日は写真を撮るときは"チーズ"とは言わない。"ツリー(tree)"だよ」。みんな寒さを吹き飛ばすくらい大きな声で「ツリー!」。登り方の説明の後、ツリークライミングスタート。さっそくロープにぶら下がってブラブラ揺れ、ごきげんの男の子。ゆっくり着実に登りながら得意げな表情の女の子。今日は小さな子どもたちも大ハッスル。ジョンさんも「がんばって!がんばって!」と応援。すぐに慣れてきて、逆さになったり、コアラになって木にしがみついたり、空中遊泳を楽しんだり。ジョンさんも一緒に登り、握手をしたり、みんなで枝に座って「レッツ・ダンス!」。コナラやシロモジの黄葉に包まれ、参加者の笑顔も輝いていた。

←ほ~らコアラになったよ。
←こんなことだってできる。森で広げよう、友達の輪!
←黄葉に包まれた木の上のツリーボート(ハンモック)で記念撮影。
←黄葉にすっぽり包まれ、笑顔も輝く。森と一体になったよ!
11:50~

昼食

朝方の寒々とした雲は消え失せ、一面のスカイブルー。日なたに家族ごとにシートを 広げ、お弁当タイム。こんな日は太陽の恵みを実感!

12:25~

自由参加のネイチャーゲーム

「恵那山ネイチャーゲームの会」の原令子さんが講師になり、「動物あてゲーム」にチャレンジ。2チームに分かれて向かい合い、一方のチームがある動物の特徴を1人1つずつ言い、反対側の人はわかったら鼻に人さし指を当てる。適当なところで、代表者が原さんに答えを耳打ち。原さんが「当たり!」と言えば、当てたチームが反対側のチームを追いかけ、「はずれ!」なら、特徴を言ったチームが追いかける。「私には大きな背骨があります」「4本の足があります」「体中に毛がはえています」...... だんだん鼻に指が当てられていく。代表者が原さんに耳打ち。すでに参加者はスタートの構えだ。「はずれ!」。追いかけなくてはならないのに逃げ出す人、真剣になって追いかけるお父さん。ワイワイキャーキャー、森の中は大騒ぎ。すっかり体も温 り、最後はみんなで答えとその特徴を確認して終了。

13:05~

ツリークライミング

「ヤッホー!」と雄たけびをあげながら大きく振り子のように揺れる男の子。ツリーボートの上で仲良く記念撮影する親子。隣同士で押し合ったり、追いかけっこしたり、午後からはみんなすっかり慣れたもの。思う存分、木と親しんだ。

14:10~

自然体験プログラム

「ネイチャーゲーム教室」と「ネイチャークラフト教室」に分かれてプログラムスタート。

●ネイチャーゲーム教室
講師は原令子さん、参加者は12名。最初のゲームは「木の葉のカルタとり」。「リスチーム」と「クマチーム」に分かれ、離れて向かい合う。真ん中に置いたバンダナの上にはいろいろな落ち葉。原さんが袋から取り出す落ち葉と同じ葉を1対1でカルタのように取り合うゲーム。マツ、ホオノキ、サクラ、ヒノキ......。それぞれ特徴的な葉っぱをじっと見つめてダッシュ!「がんばれ~!」「お父さん早く~!」と声援がとぶ。最後に葉っぱの特徴を確認。元の木のそばに返しに行く。ホオ葉を手にホオノキを探すと、1枚だけ木に残った葉を発見。「これだ~!」。冬芽も発見して、みんなで観察。春の芽生えに思いを馳せた。続いて、森の中で「怪物さがし」。変装したスタッフが森の中に隠れ、参加者は怪物に見つからないようにゴールへ。「見つからないよ うにそっと歩こうね」という原さんに、「葉っぱで顔を隠すといいんじゃない?」と大きなコシアブラの黄葉を顔に当てる男の子。キャーキャーとにぎやかな声が森に響 く。最後に腰を下ろし、家族で「森の設計図」づくり。「ドングリの木があるといい ね」「川があるといい」......家族で相談しながら、ノートに理想の森を描いた。

←木の葉のカルタとり。「お父さん早く~!」と子どもから叱咤(しった)激励がとぶ。

●ネイチャークラフト教室
講師は栗谷本征二さん、参加者は11名。栗谷本さんがまず取り出したのは、ホオノキの枝と虫めがね。「枝にボコボコしたものがあるでしょ。そこは葉っぱがついていたところ。秋になると葉が黄色くなって落ちますね。葉にも水道のパイプが通っているけど、葉がついているところにコルク状のふたをつくって水の流れをストップさせるんです。植物は私たちが考えている以上の知恵を持って生きています」。次は虫めがねで太陽の光を集めて葉を燃やす。お父さんは昔とった杵柄(きねづか)で、あっという間に葉から煙が。「昔のガキ大将は必ず虫めがねやナイフを持っていて、森で遊びました。山は恵みでいっぱい。でも、私たちが山に入ってわれ先にと取ってしまうと、山が荒れてしまう。再生可能な採取の仕方をしましょう」。続いて取り出したの は、竹の筒にひもを通した「魔法の筒」と竹の笛。「これも森の恵みを利用したおもちゃです」。森の楽しみ方の話の後は、いよいよ「クマのミニリース」づくり。アオツヅラフジのつるのリースにクリの実の顔、ヤシャブシの実の耳、大豆の目。家族で協力して、かわいいクマのリースのできあがり!

←初冬の日ざしを浴びながら、森の恵みでリースづくり。
15:10~

閉会式&記念撮影

「地球は大きな貯金箱。僕たちが生まれる前にきれいな水や空気......いっぱい貯金をした。車使って空気を汚したり、貯金をおろすばかりだとどうなる?」とジョンさん。「世界が汚れる!」と男の子。「そうだね。これからは毎日の生活で貯金できることを考えてみましょうか」。ジョンさんのあいさつが終わった後、黄葉をバックに記念撮影。元気よく「ツリー!」。

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