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平成14年

自然体験 | 組合員レポート

ジョンさんと森で遊ぼう!ファンフォーレスト(第11回)

平成14年4月27日(土) 晴れ時々くもり

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いよいよ今年のファンフォーレストの幕開け。コナラの淡い新緑の中に、ツツジが彩りを添えるすがすがしい春の森。下草が刈り取られたアカマツ・コナラ林の下からは、今年も清楚なチゴユリ、紫色のスミレやキランソウ(別名・ジゴクノカマノフタ)の花が顔を出し、49名の参加者を迎えてくれた。

09:00~

受付&準備

9時前になると続々と参加者の車が到着。元気な子どもたちは、さっそく草むらでバッタ捕りをして大はしゃぎ。到着順に受付を済ませ、TCJ(ツリークライミングジャパン)のスタッフの指導のもと、クライミングサドルを装着。準備が終わると、ジョン・ギャスライト氏の周りはアッという間に子どもたちでいっぱいに。積んであった丸太を組んで丸太渡りが始まった。午後のプログラムの講師、無量小路(むりょうこうじ)清氏と無量小路共美氏の腰にぶら下がっていたノコギリを見つけた子どもたちは、今度は丸太切りに挑戦。子どもと子どもの心を持った大人の手にかかれば、どんなものも"遊び"の道具になってしまうようだ。

10:00~

開会式

森の広場に集合。みんなで声を合わせて「ジョンさ~ん!」と呼ぶと、高いアカマツの上から「ハ~イ!」という元気な声。スルスルと降りてきたギャスライト氏を拍手で迎える。「おもしろいものを見せましょう」とギャスライト氏が取り出したものは、大きなマツボックリ。「これは世界一大きなマツボックリ。この木の根は弱くて、他の木の助けがないと立っていられない。だから、この大きなマツボックリがいろいろな木の種をつかまえて自分の根の上に落とす。そこにいろんな木が芽を出し、自分を守ってくれるんだよ」。次に取り出したのがリスが食べた後のマツボックリ、通称「エビフライ」(見た目がエビフライそっくり)。「朝来た時、リスに会ったよ!」

10:10~

木のものまねストレッチ

スギになって上に伸びたり、風に揺れたり。コナラになって枝(腕)をあちこちにクニャクニャ伸ばしたり。縄文スギになって相撲取りのようにドッシドッシと根(足)を張ったり、おしりをフリフリしたり。最後はドングリに。「暖かくなると殻を破って芽が出てくるよ。人間もつらいことがあると殻をつくるけど、友達がやってきてほらヒビが入ってきたよ。さあ飛び出そう!」。パッと殻を破り、大きくジャンプ!

←さあ、みんなでスギになるよ。大きく大きく、まっすぐまっすぐ!
10:20~

ツリークライミング

4つのグループに分かれて、まずは自己紹介。そして、これから登る木にもさわってごあいさつ。「なんかあったかいね」「いいにおいがするねぇ」と、子どもたち。登り方の説明のあと、いよいよツリークライミング開始。ギャスライト氏はグループを回って、参加者をくすぐったり逆さにしたり、一緒に登って木の間を空中遊泳のようにゆ~らゆら。がんばって登ってきた子どもたちと木の上でがっちり握手!子どもたちはコアラになって木にしがみついたり、「キッキッキ!」とサルのまねをしたり、あっという間に木となかよしに。最初は登るのをいやだと言っていた小さな子たちもお父さんやお母さんに抱かれ一緒にゆらゆらして、ニッコリ。登るときも降りるときもみんなで助け合い、和気あいあいで4つの大ファミリーが誕生した。

←ツーショットでハイポーズ!見はらし最高!
←新緑のパワーいただき!
12:00~

昼食

森の中や日なたに家族ごとにシートを広げ、お弁当タイム。ギャスライト氏が各家族を回ってみんなで記念撮影。

13:05~

枝にロープをかける実演

「どうやったらあんな高い枝にロープがかけられると思う?」ということで、ギャスライト氏が実演。さらに、「もうひとつ秘密兵器があるんだよ」と取り出したのが巨大なパチンコ。ショットパウチ(砂や鉛の入った重り)&スローラインが高く飛ばされ、枝にかかると「わぉ~」と歓声が。

13:15~

自然体験プログラム

「森の基地づくり」(講師:無量小路清氏)、「自然観察」(講師:無量小路共美氏)、ツリークライミングに分かれ、午後のプログラムスタート。
「森の基地づくり」・・・9家族が参加。森を育てていくために混み合った枝や木をのこぎりなどで切り、それらと立っている木を組み合わせて基地づくり。まずは「どこにつくろうか」と家族会議の後、みんなで協力して材料の切り出し。子どものころを思い出し、お父さんたちが大ハッスル。葉っぱのついた枝を組み、緑の壁と屋根、床にもヒノキの葉をひけば、ステキな基地のできあがり!
記念撮影の後はすぐに壊して、切った木や枝を一カ所に積み上げ、元の森の姿に戻すことも大切な作業。

←基地づくりの講師は、山仕事と木工のプロ、無量小路清さん。「木をやみくもに切るのではなく、森を育てるために切ろうね」
←「子どものころやりましたよ」と、お父さんたちは夢中。
←家族ごとに個性的な緑の基地のできあがり。「ステキなわが家でしょ!」

「自然観察」・・・お母さんたち5人が参加。のんびりと落ち葉の上に腰を下ろし、木の気持ちになったり、木って何だろうと考えたり。次は葉っぱに注目。落ち葉を上から1枚1枚めくっていき、何枚目から形が崩れていくかを観察。落ち葉を食べる虫や菌の存在を知り、「森のリサイクル」を実感した。好きな葉を1枚拾ってよく観察した後、帽子の中に入れて、どれが自分の葉っぱか当てるゲームや、森の感想をみんなで出し合い、シャッフルして1つの詩を創作。森の中の心地よさを詠んだステキな詩ができあがり、ギャスライト氏の前で詩の発表会。最後は森の中をゆっくり歩いて自然観察。ほのぼのとした時間が流れていった。

←森の中で腰を下ろし、のんびりゆったり、木や葉っぱの声に耳を傾ける。左が環境教育活動を行っている無量小路共美さん。

「ツリークライミング」・・・11人が参加。子どもたちは疲れ知らずで何度もチャレンジ。お母さんたちは木の上のハンモックでゆったり気分。最後は基地づくりを終えた家族も合流して、時間いっぱいにぎやかな声に包まれた。

15:25~

閉会式&記念撮影

「みんなが来てくれて森も木も喜んでいるよ。家に帰ったら、ごみを拾ったり地球のために何かやってね」とギャスライト氏。みんなで大きな声で「森ありがとう~!」とあいさつして、ファンフォーレストを後にした。

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