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平成14年

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 アウトドアクッキング&水辺観察会

平成14年7月20日(土)快晴
アウトドアクッキング&水辺観察会
岐阜県加茂郡東白川村 中川原水辺公園にて

  • 案内人/鉄崎幹人さん
    名古屋きってのアウトドア派のタレントとして、CBCテレビ「アウトドアバラエティ野遊大全」のほか、同局「そこが知りたい 特捜!板東リサーチ~生き物なごや紀行~」などの案内役としても出演。自然をテーマにした講演やコンサートなどでも活躍中。
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

本日の舞台は、加子母村を源流とする一級河川、白川の川原。国の水質基準で最高ランクをもらっているというお墨付きのきれいな川は、早朝から鮎釣りの太公望や水遊びの家族がいっぱい。夏休み1日目、11組44名の参加者が、夏の川原ならではの楽しい思い出をつくった。

<午前>
アウトドアクッキング
講師/東白川村の方々
10:05~

開会式

案内人の鉄崎幹人さんは「東白川村では、先日のイベント(6月30日開催の「食と自然を学んでみよう!」)でも、仕事だということを忘れるぐらい楽しませてもらいました。今日もみなさんと一緒に思い切り楽しみたいと思います」とあいさつ。午後の水辺観察会の講師國村恵子さんは「この川には、オオサンショウウオを頂点として、いろんな生き物が住んでいます。どんな生き物がみつけられるか楽しみですね」とあいさつ。

10:35~

アウトドアクッキングの手順説明

川原へ移動し、まずは東白川村の藤井茂樹さんより、アウトドアクッキングの手順を聞く。本日のメニューは竹筒ご飯、焼きナス、ケフタ・カバブー、あげ焼き、アマゴ料理、プチピザ、トマト(東白川村特産)丸ごと1個。自然を楽しんでもらえるように、器もすべて自然のもの。竹を輪切りにした鉢、竹を縦割りにした皿、朴葉の皿。竹を使った共同炊事場の洗い場も、東白川村の方々の手づくりで、野趣満点。

←川原には、竹を使った手づくりの洗い場が。桶の中では東白川村特産のトマトがおいしそうに冷えて。
10:40~

クッキングスタート!

2家族ごとに班をつくって分かれ、まずは基本のかまどづくり。川原の石を積んで、長方形のかまどをつくっていく。大きさの異なる石で、左右の高さを平行に揃えるのがなかなか難しい。今日初めて顔を合わせる家族同士が、協力し合って作業を進める。

次に火おこし。東白川村は東濃ヒノキの産地であるため、東濃ヒノキの端材や、間伐材でつくった炭が火おこしの材料として登場。お父さんたちは腕の見せどころとばかりに、大はりきり。アウトドア派の鉄崎さんは積極的に火おこしのお手伝い。その間に、男の子たちはお父さんに手伝ってもらいながらノコギリとナタを使って竹筒ご飯を炊く「竹の飯ごう」づくりを同時進行。竹を横にして、節と節の間の部分にご飯が入るよう、竹の一部分を切ると、シンプルかつ機能的な飯ごうが完成。米と水を入れてかまどにかける。順調に進めば、ご飯が炊きあがるまでに約30分。この間に次の調理にかかる。

一方、この時点で、目の前の川の誘惑に耐えきれず、小さい子どもたちはほとんどが川の中へザブン!

←竹筒ご飯、うまく炊けるかな?

「ケフタ・カバブー」は、肉・タマネギ・パセリ・レモン汁・調味料を混ぜて竹串に巻きつける肉料理。これをつくっている間に、炭の中へナスを丸ごと放り込んでダイナミックに「焼きナス」づくり。アマゴに塩をふったり、ネギみそを腹に詰めて朴葉で包むなどした「アマゴ料理」もスタンバイOK。東白川村名産の三角あげに手で穴を開けてネギみそを詰めた「あげ焼き」と、ピザソース&チーズを餃子の皮で包んだ「プチピザ」の準備もでき、あとは全部網の上で焼くだけ。さあさあ、川の中で遊んでいる子も、かまどのまわりに集まって、みんな一緒にご飯ですよ~!

←鉄崎さんと一緒に「いただきまーす!」。

3グループに分かれて、完成作品を手に記念撮影。ほかの人の作品鑑賞もできて一石二鳥。「こんなに楽しいとは思わなかった。もっと長い時間やりたかった(50 代女性)」との声多数。

12:00~

つくった料理をいただきま~す!

網の上で料理を焼きながらお昼ご飯。「竹筒ご飯は火加減が難しい」というジンクスを吹き飛ばし、どの班も大成功した竹筒ご飯を朴葉に盛る。竹のお皿には焼きナス。ちょっぴり焦げたケフタ・カバブーもご愛敬。鉄崎さんは、いろんな班でおすそわけをほおばり「おいしーい!」。ご飯を食べ終わったら、粉と牛乳をこねて木の棒にぐるぐる巻き付け、デザートの「ねじパン」づくり。炭の上で回しながら焼くと、表面がカリッとしたおいしいパンのできあがり。
自然という最高の調味料のもとでは、何でもおいしくなってしまうことを実感!

←竹筒ご飯、おいしいよ!

<午後>
水辺観察会
講師/國村恵子さん(名古屋市水辺研究会)
講師サポート/村松憲吉さん(名古屋市水辺研究会小幡分室)
13:30~

水辺の生き物解説

午前中に、クッキングのお手伝いそっちのけで遊んでいた子どもたちも、午後からの水辺観察会は、大はりきりで参加。國村先生のまわりには、あっという間に子どもたちの輪が。それもそのはず、國村先生の前には、午前中に川で捕まえたという生き物たちが水槽に入ってズラリ。「わー、これなんだ?」「おっ、動いた」。見たことのない珍しい生き物に思い切り顔を近づけて、みんな興味しんしんの様子。

食べるとおいしいアジメドジョウ、ゲンジボタルのエサになるカワニナ、小石で家をつくっているニンギョウトビゲラ、石の裏にくっついているカゲロウの幼虫など、ざっと数えただけでも20種類以上!手描きのイラストも添えられ、大人も思わず水辺の生き物の小宇宙に引き込まれていく。

←捕まえた生き物と、手描きのイラストに子どもたちの人気が集中。

「これはヘビトンボの幼虫。といっても成虫は、ヘビでもトンボでもない羽を持った虫。昔から信州の方ではこれをマゴタロウムシと呼んで、子どもに食べさせると『かんの虫』を治すと言われているんですよ。あとでもし見つけた人がいたら、鉄ちゃんに食べてもらいますねー」と、イラストを描いたカードを片手に、白川に住む生き物の解説をする國村先生(鉄崎さん、ギョッとした表情)。子どもたちは、早く川に入りたくてそわそわ。

←國村先生の楽しい生き物の話に、大人も子どもも引き込まれて。
14:00~

川で生き物を捕まえよう!

「草の根っこや、落ち葉のいっぱいたまっているところをガサガサッとやりながら網ですくったり、石を動かしてみると、いろいろな生き物がいますよ」。國村さんのアドバイスにしたがって、鉄崎さんも一緒に川へ。全身ずぶ濡れで生き物を探す子どもたち。お父さんも童心に帰って生き物探しに夢中。この川は水がそのまま飲めるほどきれいで、アジメドジョウなど、昔からいる日本の固有種がほとんどだということ。お母さんは子どもたちの宿題の題材にと、写真やメモをとるのに大忙し。

しばらくすると「見つけたよー」「こんなの捕ったよ、見て見て」と、子どもたちが次々と國村先生のところへ。朝夕の涼しい時間に、鈴の音のような声で涼しげに鳴くというカジカガエルや、コオイムシ、ヘビトンボなどたくさんの生き物を発見した。

←何が捕れたかな?
14:30~

冷えたスイカで休憩

14:40~

水辺の生き物の話

國村先生が、今日、捕まえた生き物と自然と私たちの生活はすべてつながっていることをレクチャーし、最後に「あとで、今日捕まえた生き物はみんな川に逃がしてあげようね」とコメント。ただし、最初の約束どおり、ヘビトンボの幼虫だけは鉄崎さんが試食することに。食べるには少々勇気のいる姿をしているが、炭の上で焼いてパクッと口へ。沈黙のあと「香ばしくて、おいしーい!」とコメントすると、参加者からはどっと笑いが。

←ヘビトンボの幼虫を食べる鉄崎さん。
15:05~

閉会式&記念撮影

閉会式では、鉄崎さんが「今日は僕も楽しかったけど、小さい子たちが本当に楽しそうに、生き物を見つけていたのがうれしかったです」とコメント。参加者も「また、ぜひ来たい」と満足顔。夏休みの1日目を自然の中で大いに楽しんだ。

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