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平成14年

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 旬の緑を味わってみよう!

平成14年5月26日(日)快晴
旬の緑を味わってみよう!

  • ゲスト / ジョン・ギャスライトさん
  • 講 師 / 東白川村の方々
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

お茶の名産地として有名な岐阜県加茂郡東白川村は、新茶のシーズン真っ只中。初夏を思わせる太陽のもと、57名の参加者が自然大好きのジョン・ギャスライトさんと一緒に、お茶摘みとワラビ採りで、旬の緑を思いっきり楽しんだ。

10:00~

開会式

愛知県共済の前川常務、東白川村の安江村長あいさつの後、本日のゲスト、ジョン・ギャスライトさんがあいさつ。お茶の歴史と、日本茶を初めて見たときメロンジュースだと思った自身のユニークなエピソードなどを披露。そして「今日は写真を撮るときは『チーズ』じゃなくて『TEA(ティー)』と言おうね!」と、持ち前の楽しいアイデアで、合言葉も約束。

10:20~

茶畑へ移動

こもれびの里から茶畑までは、いろいろな植物が観察できる散歩道「どんぐりの小径」を通って移動。昆虫や植物の不思議ワールドが繰り広げられるこの道は、本日最初の「旬の緑」。見たり、触ったり、嗅いだりと、全身で緑を「味わい」ながら進む。

10:40~

お茶摘みを教えてもらう

摘むのはヤブキタという品種のお茶。「基本は1芯3葉と言って、3枚の葉っぱをつけて摘みます。手前に新芽を倒すとポキッと自然に折れるところがそう。これが手摘みの一番茶になります」と、教えてくれたのは、茶畑の持ち主、東白川村の藤井さん。最近は、機械摘みが主流だが、手摘みのお茶は葉っぱが1本ずつきれいに揃うため、高級茶として出荷されることが多いとか。「みなさんの摘み方次第では今日摘んだお茶も1等(最高品質)になるかも」との説明に、ジョンさんも参加者も「がんばらなくっちゃ!」と大はりきり。お茶ににおいが移ってしまうので、においの強い雑草を触らないようになど、注意事項を聞いて、さっそくお茶畑へ。

10:50~

お茶摘みスタート!

例年に比べ、今年は2週間もお茶摘みの時期が早いという東白川村。なんと、この日は地元のお茶摘み最終日。新芽もしっかり育って、早く摘んでと言わんばかり。赤い豆絞りの日本手ぬぐいを頭にかぶり、腰に手籠をぶらさげたジョンさんは「皆さん、チャチャチャを踊りながら、楽しくやりましょうね~」と、お茶目なジョークで場を和ませる。

← 「僕もなかなかサマになってるでしょ?」とジョンさん。

「お茶が大好きだから、今日は本当にうれしい!」「初めてだけど、ポキポキ折れて楽しい」と、のんびり茶摘みを楽しむ女の子たち。一方、「バッタ発見!」「クモ発見!」と生き物に心を奪われているのは男の子たち。無農薬の茶畑だけに、いろんな生き物がお出迎え。お父さんお母さんたちは、ジョンさんと一緒に「ティー」の合言葉で写真撮影に忙しい様子。鳥のさえずりをBGMに、それぞれのペースで茶摘みを楽しんだ。

←私はジュースより、お茶が好き!
←なかなかできない体験に感激!
12:00~

休憩

日差しが強く、少しバテ気味の参加者に、ここで吉報!なんと、こもれびの里のスタッフから、揚げたての山菜の天ぷらと冷たいお茶の差し入れが......。カキ、ウド、ノギク、リョウブを茶畑の横で揚げ、朴葉のお皿に盛りつけたなんとも粋なはからい。「今日は旬の緑を味わうのがテーマなので、抹茶塩を振りかけて、緑づくしの味を楽しんで」と藤井さん。予定にはないうれしいハプニングに、参加者全員大喜びだった。

←大きな朴葉に盛られた、揚げたてサクサクの天ぷらに拍手!
12:15~

機械刈り実演

「たとえケンカしていてもこの時だけは息を合わせないとうまくいかない」と機械刈りの実演を見せてくれた藤井さんご夫婦。木を挟んで向かい合い、大きな機械を2人で持って、エンジンをかける。横にゆっくり進んでいくと機械に取り付けた大きな袋に、刈り取ったお茶の葉があっという間に集まる仕組みだ。機械で刈った後の木は、きれいな丸刈りに。「わーお、早い~」ジョンさんも子どもたちも、好奇心いっぱい。みんなで順番に体験した。機械で刈った後、再び伸びてくる新芽は二番茶として収穫されるということ。

12:45~

パスタ&カレーバイキングの昼食

お茶のペペロンチーノ、ほうれん草のカレー、お茶の葉の天ぷらなど、地元の素材をふんだんに取り入れた緑色のメニューが盛りだくさん。目にも舌にも大満足。

13:55~

ワラビ採りに出発!

今年はワラビも例年になく早く出始め、すでに終わりかけているとのこと。でも茶畑や、日当たりのいい土手、ススキの合間など、目を凝らしていくと、あるある!背が高くて太いワラビがにゅうっとあちらこちらに顔を出している。「アワビは知ってるけど、ワラビは見るのも採るのも初めて」というお父さんは、注意深く前進。「採りにくい所にあるのよねー」と言いながらもうれしそうに採るのはお母さんたち。ワラビ採りというより、すっかり探検気分の子どもたち。「一生懸命採るのもいいけど、比べたり、応援したり、採ったのをあげたりして、みんなで遊びながら採るとまた別の楽しみ方ができるね」とジョンさん。子どものような心で、自然そのものを楽しんでいるジョンさんのまわりには、いつも子どもたちがいっぱいだった。

←みんなで比べながら採るのも楽しいね。
←大きなワラビがいっぱいだよ。
14:45~

白川茶とワラビ餅で一服

本日摘んだお茶もワラビも、すぐには食べられないので代わりにワラビ餅と新茶で一服。採ったワラビはアク抜き用のワラ灰&ワラビ料理のレシピと共にお持ち帰り。4月28日に摘んだというできたての高級白川茶の新茶と湯飲みもおみやげに。「午前中に皆さんが手摘みしたお茶は全部で31キロ。1等(最高品質)のお茶に認められました」という藤井さんの報告に参加者一同拍手で「やったー!」。

←お疲れさまー、ワラビ餅をどうぞ!
15:00~

記念撮影&閉会式

参加者全員「ティー」で記念撮影後、閉会式。「毎日、飲んでるお茶が今までどうやってつくられているのか知らなかったし、茶畑も車の中から見ているだけだった。でも今日の体験を通じて、これからは『一番茶、できてるかな』と言って触ったり、お茶の見方もいろいろ変わりそう」とジョンさんがあいさつ。

「受験だけど来ちゃった。でも来てよかった。本当に楽しかった」と笑顔でうれ しそうに話してくれた中3の男の子。旬の緑とジョンさんの笑顔は、みんなの心を 元気にしてくれたようだ。

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