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暮らしに役立つ筆跡診断

日本筆跡診断士協会認定 筆跡診断士
滝口 弓美子

『字の傾きからわかる、あなたの忠誠心』

今回は、字の傾きの角度から社会や自分の属する組織、団体などに対する忠実度を診断してみます。

【忠誠心旺盛の右上がり型】

俗 にいう"きれい"な字は、軽く右上がりになっています。それが、必要以上に右上がりになる人は、積極的で前進しようとするエネルギーの大きい人です。楷書 や教科書体ではやや右上がりになっていますので、その伝統を重んじる意識も強く働きます。積極的な面と伝統を重んじる意識の強さから、このタイプは、保守 的である上、組織の中では従順に積極的に働く体制派といえるでしょう。恋愛、家庭においても、男女役割など古風な考えの持ち主です。
有名人では、石原東京都知事、森英恵さん、シンガーソングライターの岡村孝子さんなどがいます。


【批判家タイプの右下がり型】

こ の筆跡特徴を持つ人は、人とは目の付け所が違う批評家、評論家タイプで、へそ曲がりと呼ばれることもしばしば。右の図が示すように、肘を支点とした円を書 く場合、右上がり型が、手の動きの早い位置で書き始めるのに対し、右下がりに書く場合は少し遅れて書き始めることになります。その性質が行動にも現れ、周 りが動き始めても、それを観察してから行動し始めます。従って、性格も一般的風潮に流されることなく、独自性を好みます。社会への参加意識も低く、会社、 組織でも出世欲はありません。学者、文化人に多いのが特徴です。
有名人では、美術評論家でもあった岡倉天心、文学評論家の江藤淳、評論家の天野祐吉氏、"ムツゴロウ"の愛称でお馴染みの畑正憲氏などが挙げられます。タレントでは、加藤晴彦さんや妻夫木聡さんなどがこの筆跡特徴の持ち主です。


【静観派の水平型】

右上がりでもなく、右下がりでもない水平型。積極型と批判型のハザマにあって、静観姿勢がこのタイプ。冷めた目でみており、どちらでもいいという意識が強いでしょう。
てんやわんやの獅子てんや氏、そして、詩人の谷川俊太郎氏、小説家の柳美里氏、永六輔氏など文筆家に多いのもひとつの傾向です。

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