『口』や『滝』『谷』『古』といった文字の、四方を線で囲まれた字中空間の大小で、心身のエネルギーの強さを見ることができます。

【字の空間が大きい人】
字中空間が大きい人は、内部からのエネルギーが満ち溢れ、心身ともに充実している健康優良児！若年齢層に多い筆跡で、外からの圧力より、自分から発する力のほうが大きいので、こういう字を書いているときは、悩み事も吹き飛ばせそうです。
この特徴は、児童、生徒ではよく見られ、年相応の"子供らしい"タイプといえます。低学年の児童においては、手の動きも未発達のため、ここを小さく書くほうが難しいのです。
一方、年を重ねてもこの空間が大きい人は、体力に自信のある人が多く、アスリート向きといえるでしょう。精神的には子供のように無邪気なところがあり、細かい神経を使って人間関係を築くタイプではありませんが、素朴な雰囲気で周りの人に安心感を与えることでしょう。
また、下の例のように、画数の多い文字（『滝』）と少ない文字（『口』）が並んだ場合、画数の少ない文字を小さめに書く人が多いのですが、『滝』と『口』が同じくらいの幅、大きさで書く人は、センスがいまひとつで、野暮ったいところがあり、アカ抜けないと言われることも！

( 図１ )

( 図２ )

【字の空間が小さい人】
図１と図２を見比べてみると、図１は若者が、図２は年長者が書いたように見えませんか？
字中空間が小さい人は、体力的なエネルギーは小さめですが、その分、精神的には大人です。一般的に、年齢が若いと字中空間は大きく、年齢を重ねるごとに体力の衰えを象徴するように小さくなっていきます。
これに反して、年齢が若いのに、字中空間が小さい人は、体力的なエネルギーが不足する分、精神的に大人びていて、実年齢より上に見られがちでしょう。
特に、図２のように、『口』の字を『滝』よりも小さめに書く人は、センスが良く、落ち着いた都会的な雰囲気が感じられます。
これがさらに進んで、字中空間がつぶれる程（図２の一番左参照）だと、心身の疲れが見えていますので、ストレスや体力の衰えが著しいので注意しましょう。