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暮らしに役立つ筆跡診断

日本筆跡診断士協会認定 筆跡診断士
滝口 弓美子

~字の大きさでわかる、あなたの行動力~『その2...小字型』


【小さな字を書く人の心理】
前回取り上げた、大きい字を書く大字型がエネルギー溢れた活動家であるのと対照に、小さい字を書く小字型の人は、おとなしく、控え目。派手さはありませんが、地道に手堅くコツコツ積み上げていくタイプです。ワクの中に収まろうという心理に加え、心身的なエネルギー不足も考えられます。
行動パターンだけでなく、小字型を書く人には体格的な特徴もあります。意外なことに、体格の大きい人が小さい字を書く傾向が強いのです。あなたの周りでも、体は大きいのに、気が小さくてプレッシャーに弱い、ノミの心臓の持ち主...なんていう方がいらっしゃるのではないでしょうか?その原因は、日本の住宅事情、地理的な事情によるところが大きいのです。欧米に比べて、家屋の天井は低めに、面積は小さめになっていますし、都会では狭い電車にすし詰め、ターミナル駅では、ルールに従って歩いていかないと、他人とぶつかって歩きにくいという状況です。その環境の中で、体の大きい人が自由に手足を伸ばして行動したら、周囲に迷惑がかかります。その物質的狭さを常日頃、体感しているので、自然と行動を抑制し、他人やモノのぶつからないように、行動を小さくするクセがついているので、字も小さく書くのです。

( 図1 )
4月21日 4月22日

元々小さい字を書いている人は、ある程度性格的なものと思われますが、以前は大きく書いているのに、いつもと比べて小さい字を書いているなら、体力的、精神的な疲労、ストレスが考えられます。上の図1は、同じ子が書いた、1日違いの字です。明らかに4月22日付けの方が小さい字を書いています。この例では、体力的な疲れが影響していました。
このように同一人物、特に子供の字に大きな変化が表れた場合、それは、何らかのサインを発しているのかもしれません。特に小学校高学年、中学生においては、字の変化が起こりやすい時期ですので、サインを見逃さないよう、気をつけたいものです。
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