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暮らしに役立つ筆跡診断

日本筆跡診断士協会認定 筆跡診断士
滝口 弓美子

『理』でわかる、末は博士か大臣か

今回は、『理』からわかる論理性のお話です。
論理性は、『理』の横線の平行度を見て診断します。横線の数が多いので、『理』という字を例に出しましたが、『県』でも『静』、『美』でも横線がある字の平行度でも見ることができます。
筆跡診断では、今ある姿を映し出すので、将来的な断言はできませんが、毎日の行動によって、ある程度の見通しは見えてくるものです。あなたは、天才肌の博士派それとも論理的な大臣派?

【大臣派(等間隔型)】
この横線が等間隔で書ける人は、前に書いた画を基に次の画をどう書くべきか考えられる論理的なタイプ。器用で物事の見通しも理を通して行動します。情緒が安定していて、"アタマがいい"と評されることも多いでしょう。このタイプはコツコツ努力する労力も厭いません。裏付けのある分析などが得意で、将棋や囲碁の棋士にも多い筆跡です。こういった特徴を持つ等間隔型はリーダーの条件にも挙げられ、実際に政治家の中にも多くみられます。誰もが知っている聖徳太子、海部元総理、民主党管直人さん、またスポーツ界では、イチロー選手もこの特徴を持っています。

【博士派(非等間隔型)】
等間隔型と対をなすのが、この非等間隔型。性格特徴も相対するものとなっていて、不器用で直感的、情動的に行動する傾向が強いでしょう。感情的になりやすく、その場の思いつきで判断することが多いので、当たりはずれの多い人生を歩みそうです...と書いていくと、非等間隔型を否定的に見てしまいがちですが、このひらめき、カンの良さが才能を開花させることもあります。ノーベル賞を受賞した小柴教授や田中耕一さんもこの筆跡特徴の持ち主です。田中さんの著書名『生涯最高の失敗』が示す通り、論理性より直感性が成功を生んだ例といえるでしょう。球界では長嶋茂雄さんや巨人軍の高橋由伸選手などが名を連ねます。
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