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身近なものでアロマテラピー

一般社団法人アロマハンドトリートメント協会代表理事
木之下 恵美 Megumi kinoshita

ブレンドオイルとブレンドハーブ

                  

3月のアロマテラピーは、アロマテラピーで使用する精油のブレンドの仕方について考えてみましょう。
精油(エッセンシャルオイル)の採り方について、2月にお話しましたが、よりアロマテラピーを有益に用いるために、アロマテラピーで使用する精油(エッセ ンシャルオイル)を2種類以上混ぜること(ブレンド)によって得られる効果について考えてみましょう。

     

花粉症の季節にとても重宝する精油に、ユーカリ(学名:Eucalyptus globulus)という植物の精油があります。このユーカリ精油の主要な成分に1.8−シネオールとα--ピネンがあります。
1.8−シネオールという成分は、吸入することによって鼻やのどの粘膜を刺激し炎症を鎮めてくれる作用を持ちます。また同時に痰をとる(去痰作用)が期待されます。

この1.8−シネオールを多く含む精油に、ペパーミント、ローズマリー、ティートリーがあります。
ユーカリに合わせてペパーミントやローズマリー、ティートリーをブレンドすると1.8−シネオールは相乗効果を発揮して、効果的に鼻やのどの粘膜の炎症を鎮める効果が期待されます。
これをシナジー効果といいます。

単独で1.8−シネオールという成分を突出して使うよりも、天然の精油のままでブレンドし、刺激を和らげながら(クエンチング効果といいます)使用するととても使いやすくなります。

このように精油の持つ成分の特性を効果的に高めたり、刺激が強すぎるときは緩和して用いたりすることが、アロマテラピーの深みのひとつだと思います。

期待したい精油の方向性を考えながら精油をブレンドし、使用するというのはとても楽しいものです。
お持ちの精油をそのまま単独で使用するばかりでなく、いくつかの精油をブレンドしてオリジナルのブレンドオイルを楽しんでみてもよいかもしれません。
少し難しい部分もありますし、すばらしいブレンドを作るにはそれなりの知識と経験も必要になってきます。

はじめは、期待したい成分を持つ精油同士をブレンドしたり、リラックスするタイプの精油同士をブレンドしたり、柑橘系(ミカン科)の果皮から精取される精油をブレンドしてみたりと、ひとつの特徴に基づいて、2種類~3種類くらいをブレンドしてみてはいかがでしょうか。
いつもと違う香りの楽しみ方の始まりになると思います。

ハーブそのものについても同じことが考えられます。
自宅のプランターや庭に植えたハーブを用いてハーブティやハーブバス(ハーブをお風呂に入れての沐浴)をするときにご自宅に植えたハーブの種類が複数にわたったときにもブレンドが上手くできると楽しいですよね。

たとえば、レモングラスやペパーミントなどは、扱いやすく育ちやすいので、結構な収穫量となります。

レモングラスは、イネ科の植物でタイ料理やベトナム料理などによく用いられます。これは、健胃作用と解毒作用、消化を促す作用があり、魚介類や辛いものとあわせてその効果をきたして使うことがあるように、夏場の胃もたれや元気がでないときに効果的です。

ペパーミントは、シソ科の植物で駆風作用といってお腹にたまったガスをだす作用と健胃作用が期待されます。お腹がもたれたときにも効果的です。

この二つをあわせてハーブティとしてブレンドすると、夏ばてや胃もたれ、おなかにガスがたまった時、食べ過ぎたときなどには、それぞれひとつづつよりも効果的です。

素敵なブレンドティーができたときは、誰かに分けてあげたくなります。
香りとともに効果も一緒におすそ分けですね。

ハーブとアロマテラピーですてきな春を過ごしましょう。


       

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