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身近なものでアロマテラピー

一般社団法人アロマハンドトリートメント協会代表理事
木之下 恵美 Megumi kinoshita

日焼けのケア

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いつの間にか寒かった頃を忘れ、暑さと湿度、日差しとの戦いになってきました。 異常気象や大気汚染、温室ガス効果などによって起こる様々な不調を感じながらも、 季節の変化を今年も感じることができることに、地球に命が廻ることを感じます。 強くなる日差しから肌を守りながら、自然に親しむことができたらよいですね。

今回は、アロマテラピーとアロマテラピーで使う基材で日焼けのケアを考えて見ましょう。

     

天然素材で保湿と日焼け対策 日焼けのケアクリーム


アロマテラピーで使用する天然素材には様々なものがあります。天然塩やエチルアルコール、ウオッカやクレイ、蒸留水や精製水、クリームやアロエベラ基材、石けん素地やキャンドルベースなど。
そのほかにもいろいろありますが、これらの基材を知り、使いこなすことができるとアロマテラピーを用いていろいろなものを作ることができます。
スキンケアとして、家庭の様々な用途で、会社や通勤のときなどにも、様々な用途で!

ひとつづつ基材を知っていくことは、とても有意義なアロマテラピーの習得法です。 今回は、基材のひとつであり、植物脂であるシアと、ウオッカと無水エタノール、精製水を用いて日焼け対策をしましょう。

シアは、その実がアフリカ大陸では紫外線から肌を守るために使われてきた植物です。
シアバター(シアの実)から採られる植物脂に、多く含まれるビタミン類やミネラル、トリテルペンアルコールなどによって、水分を肌に保持させながら紫外線 から肌を守る効果があるため、今ではナチュラルスキンケアのメーカーやアロマテラピーでもよく用いられるようになりました。
常温で液体の植物油脂を植物油、固体の植物油脂を植物脂と呼びます。
シアは常温で固体ですので、シア脂、シアバターとも呼ばれます。
40度~45度で溶けるため夏場の高温下では、すぐに液体になる高温加熱可能な植物脂です。

ウオッカは、40度以上の無香のものを使います。
これは、無水エタノールと50%ずつでブレンドして、香水ベースとして用いたりアルコールチンキ剤として用いやすいからです。40度以下のウオッカを用いて同じことをすると、精油がしっかりと溶解しにくくなります。
アロマテラピーで使用するアルコール基材として準備しておくとよいのは、無水エタノールと40度以上の無香のウオッカです。
ウオッカは、香水やオーデコロン、アルコールチンキ、ルームスプレーを作るために無水エタノールと同量でのブレンドをして用いることができるので、期待する効能や好きな香りを入れて楽しみます。

無水エタノールは、精製水と1:9で希釈して化粧水としたりルームスプレーとしたり、ちいさなお子様から使える虫除けスプレーのベースとします。 1:9の割合で希釈すると約1ヶ月保持することができますが、無水エタノールが1割をきってしまうと急激に酸化が進みやすくなりますからこの割合は守ります。 無水エタノールの割合を増やしても保持期限が長くならないので、もっとも効率的な1:9をベースにルームスプレーや化粧水を作ります。

本日レシピ:天然素材でつくる日焼けのケアクリーム


基材 シアバター 15g

精油 ラベンダー
イモーテル
1滴
1滴

作り方 シアバターをウオーマーで溶かします。


①を容器に注ぎ込み冷蔵庫で5分から15分ほど冷やします。


②がやや固まりかけたら冷蔵庫から取り出して、ラベンダーとイモーテルの精油を いれてよく混ぜて出来上がりです。
出来上がったシアバターの日焼けケアのクリームは、日焼け前の紫外線から肌を守るクリームとして使ったり、日焼け後の乾燥して硬化した肌にたっぷりつけてケアします。
出来上がったクリームは3ヶ月以内に使い切ります。

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イモーテル(ヘリクライサム)

学名 Helichrysum angustifolium
科名 キク科
抽出部位 花
抽出方法 水蒸気蒸留法
成分の一例 ゲラニオール、リナロール、ネロール、酢酸ネリル

イタリアンエバーラスティングと呼ばれるイモーテルは濃い黄色の花と、銀色を帯びた緑の葉を つけます。
こころに対する働きは、恐れ、病的恐怖、ショックの影響を減少させる効果が期待されます。
身体や肌には、細胞の成長促進作用により身体の各器官を活気づけ、経絡の気の流れを良くするといわれます。
また、免疫系の強化と、にきび、ふきでもの、皮膚炎、おでき、膿瘍を改善する助けになります。
なかなか良くならないにきびやふきでもの、おできには、イモーテルとラベンダー、カモミールジャーマンを合わせて軟膏をつくります。

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本日レシピ:天然素材でつくる日焼けのケアのクールダウンウォーター
【ハーブチンキとして】

基材 無水エタノール
40度ウオッカ
15mL
15mL

ハーブ 有機ペパーミント
1.5g
【クールダウンウォーター(化粧水)として】

基材 上記で作成した基材
精製水
10mL
60mL

ハーブ ペパーミント
ローズマリー
2滴
2滴
作り方

アルコールチンキベース(無水エタノールとウォッカを同量)にペパーミントをつける。

①を冷暗所で1日~2日置く。

②を10mLスプレー容器に入れる。

③に精油(ペパーミントとローズマリー)を入れる。

④に精製水60mLを入れて出来上がり。

ハーブチンキは冷蔵庫で夏場は3ヶ月、冬場は6ヶ月以内に使い切ります。

化粧水にしたものは、1ヶ月以内に使い切ります。

夏の暑さと日差しに負けないように、アロマテラピーや天然の素材を用いていろいろ作って楽しみましょう!

       

Lavozou(らぼぞう)店舗紹介
名古屋市天白区元八事3-352
電話:052・832・8833
営業時間:10時30分~19時30分
定休日:火曜日と第3月曜日
Lavozou(らぼぞう)ネットショップができました!!
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