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インターネット公開文化講座

文化講座

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手づくり食品のすすめ

郷土料理研究家
栄中日文化センター提携 インターティアラ・お料理サロン 主宰
伊藤 華づ枝

手作り焼豚

時代は今、本物の手づくり料理を求めています。母から子へと伝えられてきた家庭での伝承の味が途切れてしまい、教えてくれる人が少なくなりました。
このページでは、伝統をふまえながらも家庭で作りやすいようにアレンジした、「とっておきレシピ」や最新の保存食品を伝授します。
手作り料理は、安全・安心というおまけ付きでもあります。
このページで、家族の健康と笑顔を手に入れましょう。



お歳暮の受付、お節料理の予約が始まり、そろそろ年末ムードが高まってくる11月。

忙しいこの時期、切ってそのまま食べられるハムや焼豚にとてもありがたみを感じてしまうのは、私だけではないでしょう。お歳暮の売上で、常に上位にランキングされていることからも、これらの食肉加工品が、贈られる側にとっていかにうれしいかがうかがい知れます。

各メーカーから、様々な種類のものが市販されていますが、今年は手作りの焼豚で、これからのおもてなしの季節を迎えてみませんか。手作りならではの、素朴で自然な味に、ほっと安らぎを感じられることでしょう。

年末が近づくと、私は何本かまとめて焼き、忙しいお友達にお届けしています。ちなみにお届けの際には、「秘伝のタレ」を強調すると、とてもありがたがられます。そのままおかずとして、チャーハンの具に、ラーメンの上に、パンにはさんで、酒の肴に、そしてお役立ちトピックスでご紹介したチャーシューパイにと、本当に色々使えて便利です。保存食を上手に活用し、慌しい年末年始を笑顔で乗り切ってください。

★秘伝のタレで手作り焼豚★
材料 分量(2本分)
豚肩ロース肉(塊) 300gを2本
A しょうゆ 1/2カップ
はちみつ 20g
紹興酒又は酒 大さじ2
五香粉 小さじ1/6
たこ糸 1.2m×2本
<お役立ちトピックス>
激ウマ!チャーシューパイの作り方
1) 小角に切ったチャーシューとみじん切りの白ネギを混ぜ、ラー油を少々たらします。
2) 茶筒などの丸型で抜いた冷凍パイシートに塩と粗挽きこしょうをふり、(1)の具を包み、はけで卵黄を塗ります。
2) 200度のオーブンで12~13分間焼いて出来上がり。
<中国の調味料>
紹興酒
  もち米と小麦を原料とする中国の代表的な醸造酒。浙江省紹興一帯で造られる黄酒(黄褐色をしている酒)の呼称。年数のたったものは老酒や花彫とも呼ばれる。香りがよく、中国料理の風味付けに使われる。
五香粉(ウーシャンフェン)
  混合香辛料。数種の香辛料を混ぜて粉末にしたもの。主に肉料理の下味に使われる。

― 作り方 ―
(1) 豚肉はタコ糸で縛り、形を整えます。
 
タコ糸で縛ると、肉の旨味がギュッと閉じ込められ、ジューシーに仕上がります。
(2) 豚肉は(A)をもみ込むようにし、冷蔵庫で1晩寝かせます。(肉の上にラップをのせ、つけ汁が全体にまわるようにします。)
(3) 天板にオーブンシート(又はアルミ箔)をしき、タコ糸で縛った豚肉をのせ、200度で15分間焼きます。
つけダレをからめ、更に15分間焼きます。
最後にもう一度タレをからめて10分間焼きます。
(4) (3)が冷めたら5~6ミリ厚さに切ります。
 
写真は、皮むき器で縦に薄く切り、氷水にはなして、パリッとさせたキュウリと共に盛りました。
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