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手づくり食品のすすめ

郷土料理研究家
栄中日文化センター提携 インターティアラ・お料理サロン 主宰
伊藤 華づ枝

手作り白菜キムチ

時代は今、本物の手づくり料理を求めています。母から子へと伝えられてきた家庭での伝承の味が途切れてしまい、教えてくれる人が少なくなりました。
このページでは、伝統をふまえながらも家庭で作りやすいようにアレンジした、「とっておきレシピ」や最新の保存食品を伝授します。
手作り料理は、安全・安心というおまけ付きでもあります。
このページで、家族の健康と笑顔を手に入れましょう。



第6回目は、流行の韓国料理・その基本とも言える「手作り白菜キムチ」です。

寒さが一段と厳さを増す季節。新年から風邪で寝込んでしまうのも、寂しいですね。寒さやウイルスに負けないためには、普段から「免疫力・抵抗力を高めてお く」ことが重要です。免疫力が高ければ、少しくらい無理をしても平気というわけです。

実は、お腹の調子=腸内環境を整えることが、免疫力UPと関係があることがわかっています。現に、感染症や病気にかかった子供たちを調査してみると、かからない健康な子供たちに比べて便秘がちというデータもあるほど。

さてご承知の通り、私たちのお腹にはたくさんの腸内細菌が住んでいるのですが、その数、なんと100兆個。これらの細菌は食物繊維をエサに増繁殖を繰り返し、整腸作用、コレステロールの調整、すい臓機能の活性化、そして免疫力の向上に大きな役割を果たしています。腸内環境を整えるには、食物繊維をたっぷりとって、体に良い菌を育てることが大切。そこで食べていただきたいのが、「キムチ」です。キムチは乳酸発酵された「発酵食品」で、ぬか漬け、納豆、みそなどと同様に、お腹に良い菌を育て、免疫力を高めます。また、唐辛子は体を温めますので、寒い冬でもぽっかぽか。キムチは、あなたの体を守るガードマンとして活躍してくれそうです。

★手作り白菜キムチ★
材料 分量
(作りやすい分量)
白菜 1/4株
塩(できれば粗塩) 1/4カップ
大さじ1
大根 50g
柿(又は梨) 100g
ニラ 4~5本
A 粉唐辛子 1/4カップ
にんにく(卸す) 1かけ
しょうが(卸す) 1かけ
スルメ(細かく切る) 10g
水(湯冷まし) 150ml
<お役立ちトピックス>
~ご飯にも、お酒にもよくあう~
キムチを使った激ウマレシピ!
★マグロのキムチ和え★
マグロとキュウリを小角に切り、刻んだキムチと、しょうゆを少し足らして和えれば出来上がり。ネギやショウガを少し加えると、香りもぐんと良くなり、通な味に。
<注目の栄養素・カプサイシン>
唐辛子の辛味成分。体脂肪の分解を促進し、肥満を予防します。また、胃腸内の殺菌作用、健胃作用、疲労回復にも効果的。辛味により、塩分が控えられるので、高血圧予防にも。しかし刺激が強いため、食べ過ぎには注意しましょう。

― 作り方 ―
(1) 白菜を縦1/2に切り、葉1枚ずつに塩をふりかけます。ビニール袋又は容器に入れて水(呼び水)をふり、重石をしてしんなりするまで一晩おきます。しんなりしたらザッと洗い、ザルにあげて水けをきります。
 
急ぐ場合は白菜を食べやすい大きさに切り、手でもむと早く漬かります。
(2) 大根と柿はせん切り、ニラは4センチ程の長さに切り、(A)に加えてよく混ぜます。
 
柿や梨を入れると、程よい甘味が出ます。リンゴもおすすめ。
昆布を入れると、更に旨味が増します。
(3) (1)の葉の外側から順に、1枚ずつ(2)をまぶします。
 
唐辛子は刺激が強いので、ビニール手袋をするとよいでしょう。
(4) 全部まぶし終わった、くるりと丸め、きっちりラップをして常温で2~3日おきます。
 
マンションなどで高温になる場合は、冷蔵庫に入れましょう。
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