時代は今、本物の手づくり料理を求めています。母から子へと伝えられてきた家庭での伝承の味が途切れてしまい、教えてくれる人が少なくなりました。
このページでは、伝統をふまえながらも家庭で作りやすいようにアレンジした、「とっておきレシピ」や最新の保存食品を伝授します。
手作り料理は、安全・安心というおまけ付きでもあります。
このページで、家族の健康と笑顔を手に入れましょう。
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第9回目は、しっかりしたコシとつるっとしたのど越しがうれしい「手打ちうどん」の作り方をご紹介します。
ある会社から健康に関する講演会を依頼され、四国に行ってきました。心地よいポカポカ陽気の中、のどかな田舎道を車で走っていると、目に飛び込んできたのが長蛇の列。聞けば、讃岐うどんで有名なお店だとか。数年前からの讃岐うどんブームで、全国からの観光客が絶えないようです。
思えば二十年程前、郷土料理の研究で全国をまわった時、本場香川で食べた讃岐うどんの独特の歯ごたえとのど越し、歯切れの良さに私も大感激したものです。
それ以来讃岐うどんが大好きになり、自分でも作るようになりました。自宅に居ながら、コシの強い打ちたてのうどんが食べられるとあって、家族も大喜びです。特別な材料も道具もいらず、思ったより簡単にできるのがうれしいですね。
今回は、さっぱり大根おろしにさわやかな桜の塩漬けを混ぜた桜おろしをのせた、この季節ならではのレシピをご紹介します。しっかりとしたコシの強さと風
雅な春の香りのコラボレーションを是非お楽しみください。あまりのおいしさにコシを抜かすことのないようにお願いします。
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材料(1人分) |
分量 |
手打ちうどん |
1人分 |
桜の花の塩漬け |
2~3コ |
大根おろし |
50g |
しょうゆ |
適宜 |
レモン |
1/8コ |
糸のり
(お好みで) |
少々 |
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<作り方>
(1) |
うどんはお好みの固さにゆで、水にとってぬめりを洗い落とします。 |
(2) |
桜の花の塩漬けは水につけて塩抜きし、水気をきって刻み、大根おろしにまぜます。 |
(3) |
(1)を器に盛り、(2)をのせてしょうゆをかけ、レモンを絞ります。最後に糸のりを散らします。 |
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材料(2~3人分) |
分量 |
中力粉
(又は薄力粉150g
+強力粉150g) |
300g |
水 |
130~140ml |
塩 |
15g(夏はやや多めに、冬はやや少なめにします) |
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<注目の食材・小麦粉について>
小麦粉は、大きく4つに分類されます。
強力粉: |
タンパク質含有量が最も多い。たいへん強い粘りがある。主な用途=パン、ピザ |
準強力粉: |
強力粉に準ずるタンパク質含有量と粘りをもつ。主な用途=フランスパン、中華めん |
中力粉: |
強力粉と薄力粉の中間の性質をもつもの。主な用途=うどん、和菓子 |
薄力粉: |
タンパク質含有量が少なく、粘りが少なくてサクッとした仕上がり。小麦粉と言えば一般的に薄力粉をさす。主な用途:ケーキ、クッキー、天ぷら
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(1) |
水に塩をよく溶かし、食塩水を作ります。粉はふるっておきます。
ボウルに粉を入れて食塩水を注ぎ入れ、両手でよく混ぜてひとまとめにします。 |
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(2) |
まとめた生地をビニール袋に入れ、ねかせます。(夏場は1~2時
間、冬場は2~4時間) |
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(3) |
やや厚めのビニール袋かビニールシートに挟み、足で踏みます。つなぎ目がなくなるよう、ていねいに足踏みしましょう。再び生地をビニール袋に入れて1時間位ねかせます。(ねかせなくてもよいでしょう)
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(4) |
台に生地をのせ、めん棒を手前から向こう側へ転がし、生地を平らにします。打ち粉をしながら生地をめん棒に巻きつけてのばす作業を繰り返し、約2~3ミリ厚さになるまでのばします。 |
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(5) |
のばした生地に打ち粉をし、屏風だたみし、お好みの太さに切ります。
たっぷりのお湯で7~8分間(めんの太さによって加減する)ゆで、水にとってもみ洗いし、ぬめりをとります。
お好みの味付けでお召し上がりください。 | | |