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やさしい英文法講座

中日文化センター講師 日本福祉大学講師
中村 一子

sleeping car、寝ている車?

明けましておめでとうございます。1月号です。
新しい年を祝うお雑煮やお節料理(New Year's cuisine)を食べましたか。そして、もう初詣には出かけましたか。新しい年が、健康でよい年になるよう願う風習がたくさんありますね。今年は新型コロナ禍も収束して欲しいものですが、変異株(variant)のオミクロン(omicron)は感染性が高いと言われ、感染者が徐々に増えています。良い年になるよう願うばかりです。
さて、今月は形容詞の働きをする準動詞を二つ比較します。
形容詞の働きをする準動詞といえば、すぐに思い浮かぶのは分詞ですね。覚えていますか。

現在分詞
 「~している」の意味を持ち
 名詞を修飾する

a running dog(走っている犬)
 現在分詞 running が名詞 dog を修飾している

過去分詞
 「~された」の意味を持ち
 名詞を修飾する

a broken window(壊された窓)
 過去分詞 broken が名詞 window を修飾している

では、次の二つを比較してみましょう。
① a sleeping baby
② a sleeping car
①の sleeping は現在分詞の形容詞用法で「眠っている赤ん坊」です。
②では、「眠っている車」ではおかしな意味になりますね。
この sleeping car では、sleeping は現在分詞ではなく、動名詞で、「用途」を表します。
したがって、sleeping car は「sleeping に用いられる car」ということで「寝台車」という意味になります。
整理しましょう。

a sleeping baby

sleeping は現在分詞で「~している」の意味を持つ
 したがって、sleeping baby は「眠っている赤ん坊」

a sleeping car

sleeping は動名詞で「用途」を表す
 したがって、sleeping car は「寝台車(眠るための車両)」

では今度は、次の二つの意味を考えてください。一方は現在分詞、もう一方は動名詞です。
① a walking stick
② a walking dictionary
もう解りますね。
①の walking は動名詞で「歩行用の=用途」を表し「歩行用杖」です。
②の walking は現在分詞で「歩いている」を表し「歩く辞書」即ち「生き字引」です。

あちこちで災難ばかり引き起こす人を揶揄して walking disaster「歩く災難」という表現もあります。

準動詞の現在分詞と動名詞は同じ形(動詞原形+ing)ですが、形容詞として働く時は、違う意味を持ちますので注意が必要です。

動名詞、現在分詞に注意しながら、つぎの語句の意味を考えてみましょう。
①cooking oil
②working poor
③baking powder
④eating irons
⑤developing country

<解答>

①調理用油  (動名詞)
②働く貧困層 (現在分詞)
③ふくらし粉 (動名詞)
④鉄製の食器類 (動名詞)
⑤発展途上国 (現在分詞)

では、また来月お会いしましょう!

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