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インターネット公開文化講座

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暮らしに役立つハーブの香り

栄中日文化センター元講師
冨田 真由美
(2011年7月執筆終了)

寒い日は家の中でハーブクラフト作り・・・ハーブ染め

寒い毎日が続きます。こんな時期はどうしても外に出て作業するのもつらいものです。この時期こそ、自宅でハーブクラフトを作ってみましょう。今回はキッチンで簡単にできるハーブ染めをご紹介します。


ハーブ染めとは ...... 植物の中のハーブを材料として染めることです。草木染め、植物染めと呼ばれているものと同じです。
また、季節や場所、染めるものの状態で前とは違う色をみせてくれます。いろいろな条件によって二度と同じ色に染め上げる事ができません。世界でたった一つしかない色を作り出せる事ができるのです。
染めの工程 ...... 染色と媒染の2つの工程から成り立っています。
媒染...... 染めるものと染料を結びつける役目をするもの。
アルミ媒染、銅媒染、鉄媒染があります。
キッチンで安心して使用できる「みょうばん」がおすすめです。
分量の目安......染めたい布に対して3~10%
染める素材 ...... 繊維によって染まりやすいものと染まりにくいものとがあります。
よく染まる繊維...... 動物性繊維
合成繊維
ウール、シルク
ナイロン
染まりにくい繊維...... 動物性繊維
再生繊維
合成繊維
綿、麻
レーヨン 
ポリエステル、アクリル

✤ シルクのスカーフを染めてみましょう ✤


〈 材料 〉
・シルク染色用スカーフ  1枚 (33cm×140cm 約10gとします)
・染液 ハイビスカス(ドライ)10g  水 3ℓ
・みょうばん 2g
〈 用具 〉
ボウル(ステンレスorほうろうのもの)2個  棒温度計 菜箸 だしパック ゴム手袋
〈 作業工程 〉
下準備  スカーフは50℃程度のお湯に30分程浸し、軽く水を切っておきます。

媒染剤 みょうばん 2g

3リットルのお湯(50℃程度)に
媒染剤(みょうばん2g)を溶かします。
(みょうばん) もっとも手軽な媒染剤。みょうばんにはナスの漬ものなどによく使われる焼きみょうばんと、 染料店で手に入る生みょうばんの2種類あります。どちらを使っても染色した色はほとんど変わらない明るい色に仕上がります。今回は手に入りやすい焼きみょうばんを使用しています。

ハイビスカス10gをだしパックにいれ、
3リットルの水で煮ます。
そのまま30分程煮出します。

染液の完成です

③スカーフを入れます。
60~70℃ぐらいで20分間煮ます。

④スカーフを取り出し、水で軽く洗い、
媒染剤(みょうばん液)に浸します。
染めムラにならないように
時々かき混ぜ20分程浸したら
取り出します。

⑤40度以下のハーブ液にスカーフを浸し、
20分程煮ます。

⑤スカーフを取り出しし水ですすぎ、
形を整え陰干しします。

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