愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

季節の保存食を作りましょう

郷土料理研究家
栄中日文化センター提携 インターティアラ・お料理サロン 主宰
伊藤 華づ枝

第4回 イクラのしょうゆ漬け・かりん酢&かりん酒

前シリーズでは「愛する人に作りたいスイーツレシピ」と題し、お菓子の歴史やその名前の由来、誕生秘話などを取り入れながら、家庭で作りやすいスイーツレシピをご紹介しました。
今シリーズでは、「心にゆとり」を生み出す、本物の味・最新の保存食レシピをご紹介しています。
旬の食材は味も栄養価も充実している・値段が安いなどの長所がいっぱい!!
毎月2つずつテーマ食材を決め、レシピや栄養価についてご紹介して参ります。

第4回目の今月は、イクラのしょうゆ漬けとかりん酢&かりん酒です。

1.イクラのしょうゆ漬け

イクラとは、成熟した鮭の卵のことです。
卵巣に入ったままのものを生すじこと言い、日本では9~11月頃に旬を迎えます。
卵が筋のように繋がっているので、「筋子(すじこ)」という名がつきました。

生すじこ


イクラはもともとロシア語で、「魚卵」を意味し、鮭やマス以外にも広く魚の卵のことを指します。
日本の北洋で鮭やマスの漁業が盛んだったため、ロシアから伝わったようです。

「しょうゆ漬け」は、すじこの薄皮を取って、1粒ずつほぐして調味料に漬けるだけなので、簡単に調理が出来、冷凍での長期保存も可能です。
旬の時期にたくさん作って冷凍し、年末年始など人が集まる時期に活用すると良いでしょう。

伊藤華づ枝作 鮭とイクラのご飯


伊藤華づ枝作 秋の釜飯

伊藤華づ枝作 贅沢ちらし寿司


イクラは循環器疾患を予防し、脳の働きを活性化させるのに役立ちます。
目に良いビタミンAや、ストレスを緩和するパントテン酸なども含みます。

イクラのしょうゆ漬け

※100円ショップなどで販売されているバドミントンのラケットでほぐすと、とてもキレイにほぐれます

材料 作りやすい分量
生すじこ 360g(1腹分)
100ml
みりん 大さじ2
しょうゆ 大さじ4

作り方

  1. ボウルに水を入れてその上にもち網(又はバトミントンの網)をのせ、すじこをのせて軽くこすりながら薄皮を取り除きます。(写真a)
  2. 1.を流水に晒しながら、皮と血合いを取ります。(写真b)
  3. 2.をザルに上げて、30~40分間程水気をきります。(写真c)
  4. 鍋に分量の酒とみりんを入れて煮立て、アルコール分が飛んだらしょうゆを入れてひと煮立ちさせます。
  5. 4.をしっかり冷まし、3.を漬け込みます。

すぐに食べられますが、3時間程漬けておくと更においしくなります。この分量で約12食分(1食大さじ2杯分として大さじ24杯分)できます。

※漬け汁をサッときり、冷凍しても良いでしょう。

イクラのしょうゆ漬け~かつお風味~

伊藤華づ枝作 和前菜
写真手前:イクラのしょうゆ漬け~かつお風味~

※すじこは湯でほぐすと更にキレイにほぐせます

材料 作りやすい分量
生すじこ 410g(1腹分)
120ml
みりん 大さじ1/2
薄口しょうゆ 大さじ3
花かつお 1カップ分(5g)

作り方

  1. すじこは塩(分量外)を入れた50℃の湯に浸け、手でやさしくほぐし、白い薄皮をざっと取り除きます。
  2. 1.を流水でざっと洗います。
  3. 2.をザルに上げて、水気をきります。
  4. 鍋に分量の酒とみりんを入れて煮立て、アルコール分が飛んだらしょうゆと花かつおを入れてひと煮立ちさせます。
  5. 4.を濾してしっかり冷まし、3.を漬け込みます。
  6. すぐに食べられますが、3時間程漬けておくと更においしくなります。

2.かりん酢&かりん酒

かりんはバラ科の果実です。
果実ですが、硬くて渋いため、生では食べられません。
独特の芳香を楽しみ、せき止めなどの薬用成分を活用し、かりん酢やかりん酒、のど飴などにします。

かりんは庭園樹としても人気があり、「金を借りん」に通じることから、庭に植える人も多くいます。
まっすぐ伸びた樹に、10cmくらいの長円形の大きな実がなります。

かりんは、のどの炎症を鎮める他に、利尿、強壮、造血にも良いとされています。
風邪の諸症状に効果があるので、風邪のひき始めにかりん酢又はかりん酒を飲むと直りが早いでしょう。

かりん酢

※酢は疲労回復や肩こり、腰痛の改善にも効果的

材料 作りやすい分量
かりん 1コ(500g)
氷砂糖 500g
純米酢 1000ml

作り方

  1. かりんは洗って、水気をしっかり拭きとります。
  2. かりんは固いので、手に注意しながら2~3cmの輪切り又は半月切りにします。種ごと広口のビンに入れます。
  3. 2.に氷砂糖と純米酢を入れ、密閉します。
  4. 涼しい場所に3週間程おくと出来上がります。漬け終わったかりんは取り除き、冷蔵保管します(冬場は涼しい場所で保管します)。

※冷水又は炭酸水で約5倍に薄めて飲みます
※甘味が足りない場合は、砂糖やはちみつを足して飲みます

かりん酒

伊藤華づ枝作 かりん酒2年もの

※焼酎には血液をサラサラにする効果もあります

材料 作りやすい分量
かりん 2コ(1kg)
氷砂糖 400g
ホワイトリカー又は焼酎 1800ml

作り方

  1. かりんは洗って、水気をしっかり拭き取ります。
  2. かりんは固いので、手に注意しながら縦に半分に切り、種を取って1cm幅に切ります。広口のビンに入れます。
  3. 2.に氷砂糖とホワイトリカーを入れ、密閉します。
  4. 涼しい場所に1週間程おくと出来上がります。

※常温で1~2年は持ちます
※湯や水で割って飲みます

季節の保存食を作りましょう
このページの一番上へ