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インターネット公開文化講座

文化講座

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12種類の精油・期待される香りの効能と使い方

一般社団法人アロマハンドトリートメント協会代表理事
木之下 恵美 Megumi kinoshita

ラベンダー ~  記憶の扉を開くハーブ

  

アロマテラピーが誕生するきっかけとなったLavandula angusutifolia。淡い蒼をたたえたような薄紫のその花は、多くの奇跡を生むハーブ。時は20世紀、ストレスという言葉がハンスセリエによって語られ始めたその頃、アロマテラピーも造語されました。それは、フランスの化学者ルネ・モーリス・ガットフォセが実験の最中、偶発的に火傷を負ったことがきっかけだとされています。Lavandula angusutifoliaと呼ばれる種のラベンダー精油を原液で患部にかけたところ、驚くほど速やかにきれいに治ったためそれがきっかけでアロマテラピーは造語されました。1920年代のことでした。
そうしてアロマテラピーが世に生み出されることとなるのですが、古代からその存在と有効性は知られていました。400種類ほどあるラベンダーの学名は、Lavandulaという属名から始まります。このLavandulaはラテン語のLavo=洗い流す、清くするという意味を持ち、このハーブが、空気や身体、こころの疲れを洗い流し、その均衡を取り戻すことはその名前からもわかります。
均衡を取り戻すラベンダーは、時の均衡にも対応します。体内時計をリセットして、地球時間に戻すことを助けてくれるために役立ってくれるのです。時差ぼけがひどいときや夜勤が続くときなど、お休み前の入浴にラベンダー(Lavandula angusutifolia)の精油を5滴ほど落として入ったり、枕元に数滴たらして眠るとからだと時間の均衡をとってくれます。

  

ラベンダー  Lavender
学 名 
科名
抽出部位
抽出方法 
主要な産地
 
主要成分
特徴

Lavandula angusutifolia / Lavandula officinalis
シソ科
葉と花
水蒸気蒸留法
フランス、イギリス、イタリア、
ブルガリア、日本、オーストラリア
酢酸リナリル、リナロール、ラバンジュロール
こころのリセットボタン、時のリズムを取り戻す。 やけど、日焼けに対する効果、炎症をとる。 洗い流す、不均衡になったこころと身体の状態を元に戻す

ラベンダーのバスソルトとお休み前のラベンダーティー

ラベンダーのお風呂とお茶をつくってみましょう。

ラベンダーのバスソルトの材料
ラベンダー精油
(Lavandula angusutifolia)
死海の塩
 
 
5滴
30g

ラベンダーのバスソルトの作り方
(1)ガラスの容器かお皿に死海の塩30グラムをいれます。
(2)そこへ、ラベンダー精油5滴をいれてよく混ぜます。
(3)入浴直前にラベンダーのバスソルトをいれて入浴します。

できあがったラベンダーバスソルトは、早めに使い切りましょう。お皿で作る場合は、精油が揮発しますので、入浴直前につくります。


ラベンダーティーの材料(マグカップ1杯分程)
ラベンダーの花(乾燥ハーブ)
(Lavandula angusutifolia)
90度くらいのお湯
 
大さじ1杯
200cc

ラベンダーティーの作り方
ラベンダーの花大さじ一杯をティーポットに入れます。
そこへお湯を注いで5分くらい蒸らして出来上がりです。
うっすらラベンダーカラーのきれいなお茶のできあがりです。
ブルーマローの花を一輪浮かべると、より一層きれいな色になります。
鎮静効果の高いラベンダーティーは、熟睡効果も抜群です。

上手く眠ることができない時や、寝苦しい夏の夜にもおすすめです。


環境省認可法人(社)日本アロマ環境協会インストラクター
初穂香房主宰
Lavozouアロマテラピー講師
栄中日文化センター講師
1995年よりアロマテラピー講師として活動
ホームページアドレス  http://www.lavozou.com/index.html


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