文化講座
12月のアロマテラピー クリスマスのお話~乳香と没薬と黄金と
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12月になるとクリスマスに年末に年始・・・忙しいから師走といわれ、いつもより足早になります。
寒さも後押しをするようです。
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クリスマスの香りというと、みなさんはどんな香りを想像されますか?
甘い香り
華やいだ香水の香り
シナモンの香り
あたたかな香り
今回は、香りのクリスマスプレゼントのお話をしましょう。
クリスマスとは、キリスト教でお祝いされるイエスキリストの生誕のお祭りですよね。
今から2000年ほど前、ベツレヘムの馬小屋にこの世の救い主が生まれると3人の博士が駆けつけました。そのときに携えた宝物は3つ、ひとつは黄金で、これはこの世の王様をあらわしています。
もうひとつは乳香(にゅうこう)で、救い主をあらわします。
最後のひとつは没薬(もつやく)で、医師をあらわします。
これがクリスマスプレゼントの起源ともいわれるそうです。
実は、そんな新約聖書にでてくる乳香(にゅうこう)と没薬(もつやく)は、アロマテラピーの精油として現代もわたしたちは使用することができるのです。
2000年前、献上された宝物の3つのうち2つが精油となる植物なのです。
乳香(にゅうこう)は、フランキンセンスといいます。
没薬(もつやく)は、ミルラといいます。
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フランキンセンス/オリバナム(和名:乳香)
科名:カンラン科
学名:Boswellia carterii/Boswellia thurifera
産地:ソマリア、エチオピアなど
抽出部位:樹脂
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要成分:α--ピネン、リモネンなど
特性: | フランキンセンスには、呼吸をゆっくりと深くさせる効果が期待され、瞑想に用いられていたようです。 また、お肌にはしみやしわタルミ、傷跡に効果的だとされ、古代エジプトの時代から用いられてもいました。 アロマテラピーでもとても重宝する精油のひとつです。 |
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ミルラ/マー(和名:没薬)
科名:カンラン科
学名:Commiphora myrrha/Commiphora abyssinica
産地:エジプト、ソマリア、モロッコなど
抽出部位:樹脂
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要成分:クミンアルデヒド、リモネン、α--ピネンなど
特性: | ミルラは古代エジプトのミイラづくりに欠かせない植物でした。 防腐効果が大変高く、化膿したにきびや傷にも効果的だとされます。 気持ちを落ち着かせ深いリラックス効果をもたらすといわれます。 |
このミルラとフランキンセンスを用いて、クリスマスの贈り物をつくってみましょう。
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12月のレシピ:乳香と没薬でクリスマスの贈り物
乳香と没薬を軟膏にして贈り物にしましょう。
切り傷や吹き出物、年末のお掃除あとの手あれにもとっても重宝します。
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作り方は、10月のリンデンとジャスミンの練り香水と同じ材料を用います。
リンデン3滴とジャスミン3滴の部分を、乳香(フランキンセンス)3滴と没薬(ミルラ)3滴に変えて同じようにつくります。
※詳しくは、10月号をごらんください
クリスマスの香りをアロマテラピーの精油(エッセンシャルオイル)で表現すると、
甘い香り ~オレンジスウィートやベンゾイン(安息香)
華やいだ香水の香り~イランイラン、ジャスミン、ローズアブソリュート
シナモンの香り~シナモン
あたたかな香り~カモミールローマン、クラリセージ
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今年は、
乳香と没薬のクリスマスの贈り物の香りをプラスして
素敵なクリスマスをおくってくださいね★★
来年も素敵な年になりますように♪♪♪
ここでお話した材料は、全てLavo n59°(らぼえぬ59ど)で調達できます。
アロマテラピースクール&ショップ&サロン Lavo n59°(らぼえぬ59ど)
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