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ハーブでセンスアップ!

栄中日文化センター元講師
冨田 真由美
(2011年7月執筆終了)

夏の疲れたお肌に・・・ハーブでスキンケア

今年も暑い夏でした。お肌も紫外線を浴びたり、冷房による乾燥などのダメージを受け、いくら健康な皮膚でもちょっと調子が悪くなったり・・・。そんな疲れてしまったお肌に、ハーブエキスを含んだ手作り化粧水で肌の調子を整えてみましょう。秋、そして寒い冬を迎えるための準備として美肌効果を期待することができる化粧水を活用してみて下さい。
今回は、世界最古の香水と呼ばれる伝説の化粧水「ハンガリーウォーター」と、お家で簡単にできる「クレイパック」、美容に効果があるハーブティー(アイスティー)をご紹介します。

〈 伝説のハンガリーウォーター 〉

ローズマリーエキスが含まれた化粧水のことを"ハンガリーウォーター"と呼びます。このハンガリーウォーターにはまつわる伝説があります。言い伝えによると、14世紀後半、未亡人になったハンガリー王妃エリザベートは、夫を亡くした寂しさや70歳代という高齢から体調を崩し、関節の痛みに苦しむ日々を送っていました。
そんな王妃に修道院から献上されたのが"ハンガリーウォーター"でした。ローズマリーを含んでいてとても良い香りがして王妃はたいそう気にいり、お風呂に入れたり、身体に塗ったりしていました。するとローズマリーの効果が発揮して王妃を悩ませていた関節痛からも解放され、お肌は日ごとに若々しくなっていきました。
そして王妃はだんだん本来の明るさを取り戻し、隣国の王様にプロポーズされたそうです。
今回はこんな素敵なエピソードがある化粧水を作ってみましょう。ハーブの香りが全身の疲れを和らげてくれることでしょう。

〈材料〉
精製水 1/2カップ 無水エタノール1/2カップ
ガラス容器 計量カップ 計量スプーン
ドライハーブ
上段 ペパーミント オレンジピール 各さじ1
下段 ローズマリー 大さじ1 ローズ小さじ1


〈作り方〉
(1)無水エタノールをカップ1/2量り、ガラス容器に入れます。
(2)ドライハーブを(1)に入れていきます。

ローズマリー 大さじ1
効能・・・抗リウマチ作用 ひきしめ
(3)ローズ 小さじ1
効能・・・しわ、しみ、敏感肌
(4)ペパーミント 小さじ1
効能・・・ニキビ、皮膚を柔らかくする
(5)オレンジピール 小さじ1
効能・・・くすみ、しみ
(6)ドライハーブが入ったら、ふたをしてよく振ります。
(7)精製水をカップ1/2量り、ガラス容器に入れます。
(8)ふたをして、よく振り、冷暗所に2週間程おいてハーブの成分を抽出します。
(9)2週間後濾して、化粧水の原液としてガラス容器に入れます。
冷蔵庫保存で約3カ月以内に使い切りましょう。
(10)原液を必要な量だけボトルに入れます。
(11)精製水で2倍に薄めてから使用します。
〈使い方〉
・コットンに含ませて、顔や首のあたりにつけます。
・スプレー容器に入れ、お風呂上がりのボディーローションとして全身に。

〈 簡単クレイパック 〉

肌荒れ、ニキビ防止、保湿などの効果を期待することができるクレイ(地中深くから採れる粘土のこと)を日々のスキンケアに取り入れることで美肌を実感することができるでしょう。

今回はモンモリオナイトというクレイを使用します。汚れの吸着力に優れ、敏感肌に最適です。毛穴の皮膚の汚れを取り除いてお肌をすべすべにします。(クレイはハーブ専門店で購入して下さい。)

〈材料〉
モンモリオナイト・・・大さじ2
精製水・・・大さじ1
ホホバオイル・・・小さじ1
ラベンダーオイル・・・1~2滴
その他・・・紙コップ・スプーン

〈作り方〉
(1)紙コップにモンモリオナイト(クレイ)大さじ2入れます。
(2)(1)に精製水大さじ1を少しずつ入れ、スプーンで練るように混ぜます。
(3)(2)にホホバオイル小さじ1入れ、かき混ぜます。
(4)精油(ラベンダーオイル) 1~2滴を加えます。
精油は美肌効果の高いものを使用するとよいでしょう。

・フランキンセンス(乳香)
・ネロリ
・ローズ
・ローマンカモミール
・サンダルウッド
・ゼラニウム   など。
〈 クレイパックの使い方 〉

目の際や唇はさけて、顔全体に塗ります。
首や手の甲などにも。

〈 時間の目安 〉
敏感肌の人、肌の弱い人・・・ 5分前後
普通肌の人・・・10分前後
オイリー肌の人・・・15分前後

〈お願い〉
今回は肌に触れる作品をご紹介しました。
肌質によって合わない場合もありますので使用する前に必ずパッチテストをしてから使用して下さい。


〈 美容効果のあるハーブ・ハイビスカスティー〉

身体の内面から美肌効果を期待することができるハーブをお茶として取り入れてみましょう。

〈 ローゼル 別名ハイビスカス アオイ科 〉
ルビーのような赤色をしていて酸味があるのが特徴。赤色の色素に含まれているビタミンCは便秘や肌荒れを予防し、身体の疲れを解消します。ティーに利用するのは成熟した花 (ガク)を乾燥させたもの。

〈 アイスティーの入れ方 〉

〈作り方〉
(1)サーバーにハイビスカスを入れ熱湯を注ぎ、2~3分待ちます。 (2)グラスに氷を入れ、(1)を注ぎ、おいしいハーブティーの出来上がりです。

※クレイパックをした後、化粧水でお肌を整え、おいしいハーブティーを飲んですべすべの肌を実感して下さいね!

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