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インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

且坐喫茶:日本文化のグローカル性

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

日本語と英語・・8

新しい年、2007年。

旧年中は、日本が何とかバブル経済崩壊から抜け出せそうな年だった。
しかし、イラク、パレスチナ、イランなど中東の混乱は続いている。

中国、ロシアは経済的復興や発展によって再び、アメリカ勢力に対抗する力を増した。
北朝鮮は国や経済的破綻をミサイルや核爆弾を開発することによって何とかならないかと模索しているようだ。
国内の諸問題も深刻だ。

国内的には、軍事力をどうするかと密接に絡む憲法問題、社会問題としての家庭や学校での破綻と関連する教育の有り様が大きな課題となっている。

ITなど科学技術の社会的普及が早く、ITを駆逐している人達と出来ない人達、小児期から当然のこととして肌身離さず駆逐している世代間等々にあって、知識や思考、行動様式にも影響が強く、大きな容易ならざる差が生まれてしまった。

その価値観の基準をあわせて話し合うことが困難で、相互理解も難しくなっている。

言葉の問題では、訳し難い新しい外来語も普及して、その意味を共通化して会話出来ないことが多くなっている。
キャッチコピー化した言葉、絵文字等々がWeb2.0と言われるように、双方向性をますます増して、新しい言葉となっている。
そこで生まれた言葉、文化が、日常茶飯の場に入って、従来の日本語、外来語プラスIT語や言葉での会話が盛んとなった。
色々なレベルで、権威や規制による価値観の強制が不能となり崩壊している。

若者を中心とする価値観は国内では満足出来ず、野球で言えば、野茂、イチロー、松坂、ゴルフでは人気者藍ちゃんと国内の従来型規制によって、旧勢力ではコントロール不能となり、国内に留めて置けなくなってしまった。

ニート(NEET, Not in Education、Emyloyment,Training)族は、喜んで引き込もるネオニート(NeoNEET)となって、オタク・モエ文化を発展させて、今や、日本の将 来の文化産業に発展した勢いだ。
そうした時代に、私は、「煽り」の文化中心から「鎮め」の文化に転換することが必要な時代となったと思っている。 「鎮め」の文化は、本来の日本的発想なのだが、ネオニートを、アメリカ的口語の「NEAT」(素晴らしい、素敵な)を意味する「ニィート」と呼んで普及させるべきNew Yearだと思うのだが。

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