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知っておきたい暮らしのマナー講座

全日本作法会家督
武田 冴子

お茶

一杯のお茶で心が和み、安らぎ、人の輪が広がる。日常生活に欠くことのできないお茶(煎茶)について、考えてみましょう。

急須

玉露や煎茶は、やや小さめの急須を使い、番茶は大きめの土びん型になりますが、人数の多い場合は、大きめの物を使うようにして、形より人数と急須の大きさを考えます。
蓋の穴は口の後へ、口、穴、つまみが一直線になります。

茶箕チャミ、茶匙

葉を急須に移す際、茶箕や茶匙を使いますと、葉の量がわかりやすく、扱いもきれいです。缶の蓋を使うのは好ましくありません。

ゆのみ

蓋つきが格が高く、さらに塗り蓋の方が格が高くなります。冬は厚手のゆのみや、深目の筒型のゆのみを使い、夏の冷茶はクリスタルや、薄手のゆのみを使うとよいでしょう。
模様は慶弔、季節により使いわけ、美しい模様の部分をお客様に向けて出します。

茶托

茶托を使いますと、直接ゆのみに触れずにお茶を進めることができますし、机を痛めることもありません。塗物、木地の製品 が多いようですが、木目のある物は木目を横にして使うのが基本です。五べんの物は、木目を横に切込みの一つを手前にします。お盆でも同じことが言えます。

つぎ方

お客様の前でつぐのが丁寧です。台所より運び出すのは略式になりま す。ゆのみと茶托は重ねないで、別にしてお茶をつぎ、ゆのみの底が濡れていないか確認してから、茶托に重ねます。客前でつぐときは、ゆのみに七分目、運び 出すときは六分目つぎます。お茶をつぐときは、往復つぎをします。始めはすくな目についでいき、帰りながら残りの分量をつぎます。この様にしてつぎます と、お茶の濃さが平均されます。また、先にゆのみを温めておきますと、さらに美味しくなります。

頂き方

ゆのみの正面より飲みます。男性は片手でも構いませんが、女性は右手で持って左手を添えます。(左ききは逆)口紅がゆのみに移ったときは、飲み終わったあと拭き取っておきましょう。

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