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インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

家庭で楽しむ世界の料理~世界を食する~

郷土料理研究家
栄中日文化センター提携 インターティアラ・お料理サロン 主宰
伊藤 華づ枝

スペインの旅

みなさまは世界の料理をいくつご存知ですか?
今シリーズは、私が世界を旅して食した本場の料理をみなさまにお届けしています。
さぁ、ご一緒に世界のごはんを食べに行きましょう。

最終回は、スペインの旅です。
スペインの料理、食文化についてご紹介します。



1. スペイン

面積: 50.6万平方キロメートル
(日本の約1.3倍)
人口: 約4,400万人(2005年)
首都: マドリード
宗教: 憲法上の信仰の自由が保障されている(カトリック教徒多数)
言語: スペイン語

「フラメンコ」

闘牛と並んでスペインを代表するものです。
華やかな衣装に包まれて情熱的に歌い、踊るフラメンコ。
しかし、華やかさの中に、ある時は"激しく"ある時は"物哀し気"に、そして、クライマックスは切々と唱える悲痛な叫びにも似た歌声と踊り・・。
それは、まさにスペインの歴史と風土が生んだスペイン人たちの心の叫びとも言われています。
スペインを代表するフラメンコ

「ミハス」

ミハス山脈の山麓にある小さな村です。
山脈に広がる白壁の家々には、花の小鉢が飾られ、その様は、まるで「おとぎの国」の景色のように愛くるしく現実離れした美しさです。
ここは「アンダルシアのエッセンス」と呼ばれ、スペインで最もスペインらしい村と言われています。
とってもかわいい
「ミハス(白い町)」の街角で


2. スペインの食文化

★スペインの食事 ~スペイン人は1日に5食たべる?~
近年では、都市部のビジネスマンや家族の習慣に変化が生じ、絶対的にこの食事スタイルをつらぬいている家庭も減ってきてはいますが、それでも伝統的なスタイルは根強く残っています。
(1) 「朝食」
カフェコンレチェ(カフェオレ)とパンなどで軽く
(2) 「間食」11時頃
バルでボカデージョ(フランスパンのサンドイッチ)やタパス(前菜・つまみ)などをつまみます
(3) 「昼食」14時頃
スペインでは、夕食よりも昼食が重要な食事とされています
たっぷりの量とおいしさで胃袋を大満足させます
おなかがいっぱいになったらシエスタ(お昼寝)をして、夕方頃から活動します
(4) 「間食」19時頃
コーヒーと甘味、または、バルでワインやビールを飲みながら、タパスをつまみます
(5) 「夕食」21時頃
昼食に大量のカロリーを摂るので、夜はオムレツやスープ、ヨーグルトやフルーツなどごく軽い食事で済ませます

★バルとタパス
「バル」・・・
・ スペインの居酒屋のようなもの
・ フランスの「カフェ」、イタリアの「バール」、イギリスの「パブ」などにあたります
・ 小さな村でもたいてい1つや2つはあって、ビールやワインを飲みながら談笑する、いわば社交の場です
・ 朝から晩まで営業している店が多く、地元の人々は、それぞれ行きつけの「バル」があり、時間帯によって使い分けます

街の居酒屋さん「バル」の風景
ペーパーナプキンがたくさん落ちている店ほどおいしいと評判です
「タパス」・・・
・ 「バル」には欠かせない"スペイン小皿料理・おつまみ"の総称
 
「バル」に並ぶ"タパス"
魚介類がとてもおいしいです

3. スペイン料理の特徴

1.ソースに頼らない料理
 
・ 新鮮な材料の味を引き出し、素材そのものを味わいます
・ バスク地方に限っては、フランスに近いことからソースを使った料理が多く見受けられます
2.スパイスをあまり使わない
 
・ スペインで使われるスパイスは、"ピメントン(パプリカ)""こしょう""サフラン""オレガノ" など限られた数少ないスパイスです
3.肉食の国
 
・ 魚介類も豊富ですが、スペインは牧畜の国であるため、本質的には肉食の国です
・ 内臓や血もすべて使いきり、捨てる部分はほとんどありません
4.保存食が発達している
 
・ ハモン(生ハム)や腸詰(ソーセージ)、チーズなどの保存食が豊かです
5.オリーブの国
 
・ スペインの食の基本です
・ スペイン料理における油は"オリーブオイル"が基本です
・ 食卓に"テーブルオリーブス"が欠かされることはありません
 
 
"テーブルオリーブス"と
"オリーブオイル"
6.にんにく・たまねぎ・じゃがいも・トマト・アーモンドがよく使われます


4. スペインの食材

ハモン(生ハム)
  "ハモン"とは、スペイン産生ハムのことです。
スペインは世界一の生ハム生産量を誇り、他国の生ハムと比較しても、非常に高品質で、現在も伝統的な製法で作られています。
イタリアの"プロシュート"と比較すると、"プロシュート"はしっとりとしていて、マイルドな味と香りが特徴ですが、"ハモン"は、比較的水分が少なく、旨味が凝縮して風味が強いと言われています。

オリーブオイル
  スペインの"オリーブオイル"もまた、世界一の生産量を誇っています。
気候や土壌がオリーブの成育にとても適しており、現在約300種類、2億1500万本のオリーブ樹が栽培されていると言われています。
スペイン産の"オリーブオイル"は、マイルドでフルーティーなものが多いのが特徴です。

スペインのお酒
 
ワイン ・・・ 主流は「赤」で、"リオバ"が有名です
重めのものが主流です
カヴァ ・・・ スペインの発泡酒の一種です
フランスシャンパンと同様の手法で作られていますが、シャンパンと比べると、価格がとても安価です
シェリー ・・・ シェリーとはスペインのヘレスという町の英語名です。
ヘレス一帯で造られるワインはシェリーの名で世界に広がりました。


5. スペイン料理のいろいろ

・パエジャ
  ・ 日本でおなじみのパエリア
  ・ バレンシア地方の名物料理
  ・ 魚介や鶏肉、ピーマンなど豊富な具が入った炊き込みごはん

・ガスパチョ
  ・ アラブ語で"浸したパン"の意味を持つスープ
  ・ スペインの代表的な冷たいスープで"飲む野菜サラダ"とも言われています
  ・ アンダルシア地方が発祥の地です

・トルティージャ・デ・パタタ
  ・ スペイン風ジャガイモ入りオムレツ
  ・ 厚焼きのどっしりとしたオムレツ

・ポジョ・ア・ラ・プランチャ
  ・ チキンの鉄板焼き
  ・ 味付けは塩のみで素材の味を生かします
  ・ フライドポテトが添えられています

・フィデオス
  ・ 米の代わりに細くて短いパスタを使用したパエリアのこと
  ・ カタルーニャ地方ではよく見かける料理です

・カラマ・レス・エン・ス・ティンタ
  ・ イカの墨煮のこと
  ・ イカの中に肉などの詰め物をするレストランもあります

・プルポ・ア・ラ・ガリューガ
  ・ タコのガリシア風
  ・ 煮込んだタコにオリーブオイル、パプリカ、塩をふったもの
  ・ ガーリックライスが添えられます


6. スペイン料理を作りましょう!!(伊藤華づ枝のオリジナルレシピ)

 スペインオムレツ

■材料 分量:4人分
じゃがいも 400g
玉ねぎ 1/2コ
卵 4コ
(A)
塩 小さじ1/3
こしょう 少々
オリーブ油 適宜
トマトケチャップ 適宜

■作り方
1. じゃがいもは皮をむいてゆで、粗くつぶします。
玉ねぎは粗みじん切りにします。
2. 焼く直前に卵を溶いて1を加え、(A)で調味します。
3. フライパンに油を熱して2を流し入れ、フタをして13分間程焼き、裏返して5~6分間焼きます。
4. 3を器に盛り、トマトケチャップをかけます。

 パエリア

■材料 分量:2人分
米 2カップ
玉ねぎ(中) 1/4コ
にんにく 1かけ
イカ(小) 1杯
エビ(中・有頭) 4尾
アサリ(大粒) 400g
白ワイン 大さじ4
オリーブ油(又はサラダ油) 適宜
(A)  
サフラン(あれば) 少々
魚貝の蒸し汁 + 水 400ml強~
固形スープの素
(チキン風味)
1コ
トマトケチャップ 大さじ2
パプリカ(粉末) 小さじ1弱
塩 小さじ1
こしょう 少々
ピーマン 1コ
レモン 1/2コ

■作り方
1. 米は炊く10分前に洗い、ザルに上げます。
2. 玉ねぎとにんにくはみじん切りにします。
3. イカは輪切り、エビは背ワタを取ります。
4. 3とアサリを白ワインで蒸し煮し、取り出します。
5. パエリアなべを火にかけて油を入れ、1と2を軽く炒め、(A)を加えて混ぜます。
6. 5を中弱火の火加減で炊き、煮立ち始めたら弱火にして4の具と輪切りピーマンをのせ、アルミホイルをして15分~20分位炊きます。
7. 6にくし型に切ったレモンを飾ります。

※ サフランの色出しをよくするために、(A)は混ぜ合わせてしばらくおいておくと良いでしょう

 かんたんサングリア

■材料 分量:2人分
(A)  
赤ワイン 140ml
砂糖 大さじ1~2
白桃(熟) 1/2コ
レモン 1/8コ
炭酸オレンジジュース 140ml

■作り方
1. (A)をよく混ぜ合わせます。
2. 白桃は小角切り、レモンはいちょう切りにし、1に漬け込みます。(冷蔵庫に入れ、半日~1日おくとよいでしょう)
3. いただく直前に炭酸オレンジジュースで割り、グラスに注ぎます。
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