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ワインセミナー

シニアソムリエ 島 幸子

美食の季節到来

台風も去り、街の中を歩いていても心地良い季節となりました。暑い暑い夏が終わるとともに食欲も少しずつ戻ってきたのではありませんか? レストランではこれからが1年中で一番エキサイティングなシーズンを迎えようとしています。秋の美味しい食材が出回り、お客様の胃ぶくろの準備も整い、美食の季節を堪能していただく......。そしてもちろんソムリエも走り回ってワインをお抜きする忙しい毎日が続きます。

今年は赤ワインが大人気ですが、さすがに真夏は白ワインで胃を休めたり、シャンパンの泡に酔いしれるお客様が多かったようです。

季節のイメージや、気温、体調によってそれに一番ふさわしいワインを選ぶのもソムリエの仕事です。疲れている人に渋い重い赤ワインはあたりが強すぎて楽しめません。今日は疲れた!という1日の終わりには少し軽めのワインがお勧めです。

さあ、美味しいお肉のディナーに合わせるワインをご紹介致しましょう。

肉の色をまず見ます。色の濃い、血の香りただよう鹿やイノシシ、野ガモには、ブルゴーニュやローヌの赤ワインを合わせます。ではお肉の色がピンクのポークや仔牛の場合はどうなるのか...。こんがり香ばしく焼いたら赤ワイン、あっさりした味わいやクリームシチューの場合は白ワインでも良く合います。

お洋服をコーディネイトするようにお肉の色にワインの色を合わせていけば、美食の組み合わせが完成します。

お肉の脂がコッテリした仔羊や牛肉には、赤でも渋みのしっかりとした「カベルネ・ソーヴイニヨン」というブドウ品種の赤ワインを合わせて下さい。気楽なもので900円ぐらいから、少し気取って3,000円程度のワインがご自宅用にはお勧めです。

今日登場したワインの生産地とブドウ品種は、ぜひ特徴や合わせるお料理とともに覚えておいて下さい。ワインを買う時にきっとお役に立ちます。

ではまた来月もお会いしましょうね!
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