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ワインセミナー

シニアソムリエ 島 幸子

春のお祝い

少しずつ寒さが和いできて、春の訪れを感じるようになりました。もうすぐ美しい桜が見られるのかしらと思う頃、若い人達にとっては卒業や進学・就職、そして社会では転勤や昇進と人生の節目に当たる出来事の多い季節です。

「今日は何を飲もうかな」と自分のために頭を悩ませるより、「あの人に贈るならどんなワインが良いかしら...」と考える方がずっと楽しいものです。相手の喜ぶ顔を想像しながら贈り物を考える時間は、自分も幸せな気分になれる楽しい時間。より喜んでもらうためにはお値段よりも内容です。

私がお客様に「ギフト用のワインを選んでほしい」と言われたときに必ずお聞きするのは

  • (贈る相手は)お酒の強い人か、弱い人か?
  • (贈る相手は)女性か男性か?
  • (贈る相手は)何歳くらいか?
  • (贈る相手の)職業は?
  • (贈る相手の)家族構成は?
  • 贈る理由は?
  • 予算は?


等です。これらのことは、贈るワインを考えるときに大切なヒントになっていきます。

例えば、お酒の強い人には口当たりの強いはっきりした辛口、渋い重口の赤を選びます。20代の女性でもお酒が強い人にはボルドータイプの赤ワインが喜ばれるでしょう。また御年配の女性には甘口のドイツワインが好まれそうですし、お酒の弱い人なら、毎晩チビチビと一杯ずつ飲んでも3週間はおいしさの続く甘口のポートワインをお勧めします。

また、お祝い事ならば華やかなシャンパンがお勧めですが、家族の中に、お酒を飲める人が何人いるかによって750ml 1本か、半分のサイズである350ml 2本かを考えます。

卒業のお祝いには人生の門出にピッタリな船の絵がラベルに入ったワインを選んだり、婚約祝いには「恋人たち」という名前のワイン(シャンボール・ミュジニー・レザムルーズ)を贈るのも楽しいでしょう。

どうしてこのワインを選んだのかメッセージカードに一言添えてワインを贈ると、気持ちが伝わりきっと喜んでいただけます。ワインが良く売れている酒屋さんには、ワインに詳しい店員さんがいて、きっと皆さんの相談にのってくれるはず。

今年の春のギフトは、贈られた人も、贈った人も幸せな気分になれるワインに決まりです。
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