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ワインセミナー

シニアソムリエ 島 幸子

鍋料理とワイン

冷たい空気の中、コートの襟を立てて街の中を歩いていると早く我家に帰りたくなる、暖かさが身にしみる季節です。そんな時にはやっぱり鍋料理が一番ですね。寒くなってから色々な鍋料理でワインを合わせてみましたので、今日はお勧めの組み合わせをいくつか紹介します。

私はシャンパンに目がないスパークリング大好き人間なのですが、先日ついに本当にシャンパンに合う鍋料理を体験致しました。世界で1位になったソムリエ田崎さんのお勧めが本にのっていたので作ってみたのですが、味のバランスも、見た目のイメージもシャンパンにぴったりでした。

(1)まず大根おろしを山ほどすっておきます。

(2)お鍋にはかつおと昆布のだしを入れ、お醤油とお塩で味を調整します。

(3)大根おろしをたっぷり入れて、その中になんとシャンパンを注ぐのです。その瞬間お鍋の中が真白につもった雪のように美しく見えます。

そうです、名前は「雪見鍋」。その夜は何種類かの新鮮な貝をお魚やさんで買ってきました。

「貝の雪見鍋とシャンパン」、寒い内にぜひおためし下さいませ。

では定番メニューで「すき焼き」とまいります。これは牛肉とお醤油とお砂糖、そしておだしの味ですが、お味がかなり濃いのでしっかり重い赤ワインを合わせます。お砂糖を味つけに沢山使う場合はアルゼンチンやチリ又はオーストラリアのあたりの2,000円ぐらいの赤ワインをお勧めします。太陽の光をサンサンとあびて育ったブドウから作られるワインはフルーツの香りが強くて渋い重い赤ワインなのに甘味を感じます。

お鍋料理とワインを合わせるコツは味の濃い、そして色の濃いものには赤ワイン、味の淡泊な、色の薄いものには白ワインと考えることです。それは材料、調味料、調理方法によって変わりますので、ワインに合わせて調味料を変えたりとアレンジによってより組み合わせを楽しむ事が出来ます。たとえば生ガキと赤ワインならば、カキはカラからはずしてお味噌を使って土手鍋にします。これも大変美味なる組み合わせです。

ぜひ一度おためしいただき、和食の鍋料理とワインの組み合わせを楽しんでみて下さい。
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