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ワインセミナー

シニアソムリエ 島 幸子

Beaujolais Nouveau

毎年この季節になるとやってくる大切なイベントの一つが「ボージョレ・ヌーヴォー」です。これはフランスのボージョレ地方で産まれる赤ワインの新酒で、毎年11月の第3木曜日に出荷発売するとフランスのワイン法で決められています。

ボージョレの人々は「ボージョレ・プリムール」ともいい、プリムールとは新しさ、新鮮さの意味があります。日本的には旬のワインという感じでしょうか、秋になると「もうそろそろだな~、今年は何日が第3木曜日になるのかな?」と気になるワインで、10月を回ったあたりから「今年のワインの出来は? ボージョレ・ヌーヴォーはどうですか?」とTV局やラジオ局から問い合わせが入ってきます。

今年は天候に恵まれ凝縮した果実分がえられたとの情報が入っています。1997年のヴィンテージも大変良かったのですが、同じかもっと良い出来が期待できそうです。

それではボージョレ・ヌーヴォーを楽しむコツを幾つかお話致します。

まず温度ですが、白ワインと赤ワインの中間で13度〜15度でお飲み下さい。ヌーヴォーは通常2週間程度の発酵を行うところを3~4日で終了する為にフルーティな口当たりの飲みやすいタイプになります。軽めの赤ワインは御家庭でのお料理にも合わせやすいので、今から近所のお酒屋さんに1本予約されてはいかがですか?

今年のボージョレ・ヌーヴォーの発売解禁日は11月19日(木曜日)です。時差の関係でパリより日本の方が8時間も早くヌーヴォーを味わえるので、皆様がお飲みになる時に地球の上の日本の位置を意識しながら、少し低めの温度で楽しまれてはいかがでしょうか。

ボージョレ・ヌーヴォーとは世界の人々に季節の到来を告げるフランスからのたよりです。昨年は売り切れ続出だったので日本への入荷量はかなり増えそうですが、確実にお飲みいただく為に、やっぱり予約を入れて下さいませ。
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