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ワンランク上の自分を目指す筆跡改善術

日本筆跡診断士協会認定 筆跡診断士
滝口 弓美子

『もっと決断力を高めたい』

今回は、決断力を高めたいというaさんの筆跡をご紹介します。では、まず筆跡から性格特徴を見てみましょう。

aさんの筆跡は、20代ということもあり、まだ学生気分が抜けないところがあります。きっちりしていて、人との付き合いを大事にする人当たりの良いタイプです。人の話をよく聞いてあげられるので、友達から頼りにされることでしょう。ただ、受け身な面が多く、自分から発信していくより、周りをみながら合わせていくのが苦にならない同調型タイプです。接筆閉型の特徴を持っていますので、何事においても白黒はっきりさせたいという意識が強く働いているようです。では、決断力を高めるために必要な筆跡特徴を見ていきましょう。

(1)刃物運型(線を切断するように書く

(2)接筆閉型(書き始めをくっつけて書

(3)開空間狭型(へんとつくりの間を狭くする

(4)起筆ひねり型(書き始めをひねるように書く

以 上の点を取り入れて書いたものが右図の例です。決断力というのは、他人の意見に流されることなく、自分なりの価値基準に従って判断する能力、そしてキッパリとした潔さを要求されます。この要素を含めた文字を書いてみると、上の例のように引き締まった厳しい印象の筆跡となります。

aさんの場合は、(2)はクリアしていますが、それ以外は、あてはまりません。へんとつくりの間も広めで、ゆったりとしています。はねも弱めで、かわいらしい印象の筆跡です。全部を例のように変えると、女性らしい、しなやかさが失われてしまいますので、字のところどころに上のポイントとなる特徴を入れていくと良いでしょう。

また、『決断力』の対極にあるのが、『優柔不断』。右の図は『優柔不断』傾向にある人に多い筆跡特徴です。線と線が接する部分がくっつくか、くっつかないか微妙な位置関係です。決断力を高める第一歩として、この点は特に注意したいものです。




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