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ワンランク上の自分を目指す筆跡改善術

日本筆跡診断士協会認定 筆跡診断士
滝口 弓美子

イライラする自分をコントロールしたい!

☆小さなことが気になって、イライラしちゃう。
☆気分屋だね...と言われて、ちょっとショック。
☆最近、会社でもイライラを爆発させるので、周りの人が引き気味。...等々

人間なら誰しも、喜怒哀楽はあるもの。楽しい時は良いですが、怒りやイライラを表に出しすぎると、人間関係にも悪影響が出たり、イライラが収まった後、自己嫌悪に陥ったりすることもあるでしょう。
今回は、感情の浮き沈みを少なくして、イライラからくるストレスを軽減したいというFさんの例をみてみましょう。

Fさんの筆跡から、『長いものには巻かれる』もしくは『巻かれたふりが上手』なタイプで、人の意見を素直に聞き入れる面もあれば、自分の意見もしっかり主張する面もあり、うまくバランスはとれていることが読み取れます。周囲のことによく気がつき、細やかな心遣いができますが、神経を使っている分、ストレスを感じやすくなっているのでしょう。感情的でヒステリックになりやすい要素もストレスの一因のようです。
これらを解消するには、まず、心配性の原因となっている宛名の行右下部へのズレをなくすようにします。住所を書く際に、右側の葉書の端を意識しながら、まっすぐに書くようにしましょう。どうしてもズレてしまうようなら、最初は、ハガキを曲がってしまう方向にずらして置いて、書いてみます。手の書字運動を変える前に、視覚からまっすぐの感覚をつかんでみてください。
次に、線同士の間隔のふぞろいが、感情的になりやすい原因ですので、線の間隔が平行になるように(等間隔型)します。
Fさんの場合、字の傾きが右上がりで、これは会社や学校、家庭など、自分が属する集団の中で、優等生であろうという意識の強さが伺えます。この意識にとらわれて、自分自身を頑張らせすぎてしまうこともあります。そこで、字の傾きをなくし、水平になるようにすると(水平型)、冷静な気持ちで、周囲とかかわっていけるでしょう。
行や字をまっすぐ書くことが、ストレス解消の第一歩です。さあ、深呼吸をして、練習をはじめましょう。

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