文化講座
『大きな人になりたい!』
☆仕事も中堅からベテラン組みに差し掛かる頃、余裕を持って下の人の面倒をみたい。
☆人間性を広げたい、キャパの大きい人間になりたい。
☆ちょっとしたことも気になって自分に嫌悪。いろいろな人を受け入れて楽しく生活したい。
この記事を読んでいらっしゃる方は、どのあたりの世代が多いのでしょうか?10代や20代では、自分のことでいっぱい、いっぱい。30代を過ぎてようやく周りを見渡す余裕がでてくる頃ではないでしょうか?
社会に出て働いている人なら、基本的なルーチンワークだけでなく、上の立場になって、部下のことを考えながら、仕事の指示をしなければなりませんし、主婦の方なら、家族、子供はもちろん、関わりある人たちのことを理解していかなければ、トラブルにもなるでしょう。今回は、他人を受受け入れられる大きな人間になる一歩を学んでいきましょう。
『大きな人になりたい』という願望を掲げるFさんだけあって、筆跡からも目標意識の高さが伺えます。まじめで思いやりもあり、人のぬくもりを大切にします。他人がいると、いつも以上に力を発揮しますが、一旦悪い方に気持ちが向かうと低迷し、自分を見失うこともあるようです。
では、大きな人になるためのアプローチを伝授しましょう。
まず、Fさんの場合、『大きな人』になる第一ステップはクリアしています。というのは、きれいな弧を描くように書く『大弧型』を書いているからです(左図参照)。この『大弧型』は大物運であり、『太閤型』とも言われ、豊臣秀吉が書いていた筆跡特徴から由来します。『ローマは一日にしてならず』というように、志高く、その目標に向かって努力する姿勢が伺い知れます。この筆跡特徴はこのまま伸ばしていくとですね。欲をいえば『滝』の最終画も同様になると、さらに良いでしょう。
次に、大きな人間になるためには、まず、他人の価値観を受け入れるということが大切です。他人に対しての先入観、好き嫌いをなくすようにしてみましょう。
そのためには、『岡』の第1画目と2画目を開けるように書いてみましょう(『接筆開型』右図)。また、へんとつくりの間を広げる(『開空間広型』右図)のも有効です。
また、気がかりなのが、Fさんの場合、『岡』の字が右側に倒れています。これは右傾型といいますが、一旦悪い方に向かうとなかなか抜けられないことがあります。これを直すと、気分の落ち込みや負のスパイラルを断ち切る切り替えがうまくできるようになると思います。
『人のために』という意識の高さを維持し続けるため、まず、人の意見を受け入れられる素地を作っていきましょう。