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アロマテラピー(芳香療法)基本のレシピ

一般社団法人アロマハンドトリートメント協会代表理事
木之下 恵美 Megumi kinoshita

アロマテラピーができること(後半)

2月号で書かせていただいた内容の続きとして、今号を使わせていただいております。
前号の中でお話しさせていただいたティートリー、ペパーミント、ラベンダー、ローズオットーの精油は、数多ある精油の中で、どうしても必要と思うものを4つまで挙げてみたものです。緊急時においてどれか選べと言われたときに順次選びたいものです。

生活のひとつひとつがどれもままならず、ここでアロマテラピーかと思われる方もいらっしゃると思いますが、一本の桜の木が、一羽の鳥が、一匹の犬が生きていてくれることだけでも、心強く感じるときこそ、植物の命のエッセンスであるアロマテラピーの精油は、深くわたしたちを勇気づけてくれることがあります。思いもかけず。

また、あわせて触れ合いは、生きていることの実感と、ひとりではないことの安心を、深い痛みの中に与えてくれます。

香りがあり、精油があれば、この4つ、いえ1つでもよいのですが、もしなければ、手を触れ合うだけでも、しっかり背負い込んだ肩の痛みが少しでもほどけることでしょう。

わたしは、アロマハンドトリートメント(手と腕にマッサージオイルと精油をつかって疲れや痛みを軽減する手法)を普及しようと、仲間たちと共に活動をしています。そんな日々の中、介護施設やデイサービス、医療現場や文化センターの生徒さん達とのふれあいを通して、香りとマッサージオイルとする植物油の有効性、手と手を触れ合うことの影響の大きさを感じています。ただ手を触れ合うといった行動により、まったく他人だったお互いが、それぞれが生きていることに目を開く感じ・・というのか、人と人との空気の変化に驚きます。笑顔や声がでてきます。

被災地の現場でも日々の生活でも生きるために私たちは、合理的で生産性のあることを目的としがちです。もちろん、それは絶対大切です。けれど、あわせて、こころと生きている実感というものがないと、わたしたちは、こころや身体に多くの不調をおこしやすくなってしまいます。

もし、精油がなければ、外にでることのできる方は、すこし外の風のにおいを深呼吸してみてください。それだけでもこころが動き始めます。土の匂いや風のにおい、もしもそこに植物があれば素敵です。自然のにおいを嗅ぎわけながら深呼吸してみてください。もし、そこに誰かがいれば、手を触れ合ってみてください。これもアロマテラピー=芳香療法。これもハンドトリートメント(AHTA※では、コミュニケーションヒーリングと考えています)です。香りを嗅ぐ、自然を嗅ぎ分ける、感覚を取り戻す、触れ合う。
緊急事態におけるアロマハンドトリートメントの方法です。

※AHTAとは、一般社団法人アロマハンドトリートメント協会の略称です。


環境省認可法人(社)日本アロマ環境協会インストラクター
初穂香房主宰
Lavozouアロマテラピー講師
栄中日文化センター講師
1995年よりアロマテラピー講師として活動
ホームページアドレス  http://www.lavozou.com/index.html


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